筆者がWebライターデビューした仕事は18禁PCゲームのレビュー記事でした。今回は気になる仕事の受注方法から納品までについて解説します。クラウドワークスを使ってこれからWebライターデビューする人は是非参考にしてください。
なお著者が紹介する仕事は基本的にはクラウドワークスを使っています。クラウドワークスの利用を考えている人も合わせて参考になればと思います。
- 仕事の見つけ方
- テストライティング
- 記事作成
- 納品
- 感想、おススメ度
- まとめ
まずは仕事の探し方です。私の場合、当時ライターデビューということもありクラウドワークス上の検索条件を以下のように設定し、自分にできそうな仕事を見つけました。
ちなみにクラウドワークスへの登録方法などについては別記事を参照ください。
全くの知識ゼロ、経験ゼロの素人がクラウドワークスでWebライターに挑戦しました!
仕事カテゴリ→ライティング・記事作成
依頼形式→プロジェクト(固定報酬制)
特記事項 →未経験可, 継続依頼あり, 複数人募集, カンタン
その他 →本人確認済みのクライアント
求めるレベル →初心者
文字単価 →0.5 円以上 〜 1.5 円以下
※太字は特に重要
最終的には 18禁PCゲームのレビューを選択することになるのですが、上記検索条件についてはライター初心者であれば設定しておくことをおススメします。
順番に解説します。
仕事カテゴリ →ライティング・記事作成
これは説明不要ですね。ライター業のためこれ一択かと。
依頼形式→プロジェクト(固定報酬制) .
続いて依頼形式です。プロジェクト形式の場合、一つの仕事を長期で行いたい人におススメです。1度だけの仕事は”タスク”とよばれます。
プロジェクト形式であれば同じ依頼者より継続して仕事を受注することができます。仕事を受ける側からすると新たに仕事を探す必要がない、というメリットがあります。また同じ仕事を続けることでより仕事の精度が上がることも期待できますね。その他、まとまった報酬を得ることにもできます。
「初心者だからまずは単発で様子を見たい」という意見もあるかと思いますが、初心者だからこそ、一度採用された仕事を早々に手放すのはもったいないです。
少々ハードルは高いかもしれませんが、これを経験することでライターとして一歩成長できるのではないでしょうか。
特記事項 →未経験可, 継続依頼あり, 複数人募集, カンタン
特記事項 とは契約に関する細かな条件についてです。特に重要なのが未経験可を必ず指定しましょう。
これは募集している仕事内容と同程度の仕事を過去に経験したことがどうかをチェックする項目です。ライターとしてのレベル、というより単純にその仕事の経験があるかです。
例えば実績30年のベテランライターであっても18禁PCゲームのレビューは今回が初めて、ということもありえますよね。
未経験可の条件の場合、専門性の高い分野の案件は少ないと考えてよいでしょう。専門知識が必要であったとしても最低限の内容はクライアントより提供できるものが大半です。重要なのはクライアント(仕事依頼者)が求める文章を書けるかどうかです。
もちろん経験者であるならそれに越したことはありませんね。
その他の項目「 継続依頼あり, 複数人募集, カンタン 」はそのままの意味の通りです。この案件以降も継続して依頼があるかどうかです。複数人募集を選択した場合、採用人数が多いことからより採用される可能性が高まることを狙ったものです。カンタンは仕事の難易度ですね。
これをチェックするかどうかで検索数の数が大きく変わることがあります。そのためより検索対象を絞るのであればこちらもチェックしても問題ありません。一方で絞りしすぎて求める仕事ない可能性もあることから、チェックするかどうかは検索結果を見ながら判断しましょう。
その他 →本人確認済みのクライアント
こちらはWebライター初心者、というよりクラウドワークス利用初心者であればチェックすべき項目です。クラウドワークスではクライアントとワーカー(仕事を受ける人)を仲介し、トラブルがないよう様々な工夫、措置がなされています。その一環がこの本人確認です。
法人の場合は「履歴事項全部証明書」という法務局に提出するその会社の情報が網羅された書類を、個人の場合はパスポートや運転免許証といった身分が証明できるものをクラウドワークスへ提出(データアップロード)しなければなりません。
この結果、クラウドワークスがそのクライアントの本人証明を確認できれば確認済としてワーカーに通知できます。ワーカーは「クラウドワークスが保証した健全なクライアント」と取引できるため、安心して仕事に取り組むことができるのです。もちろんこれはワーカー側でも本人確認をすることができるため、クライアント側も採用する際の一種の指標となります。仕事をより確実に受注したい、というワーカーはまずは本人確認を済ませましょう。
求めるレベル →初心者
これも重要な項目ですね。求めるレベルは必ず初心者としましょう。クライアントが初心者でも仕事を受けて欲しい案件、というのは思いのほかあります。もちろんその分報酬も低くなる傾向もありますが、それは身の丈にあったものとして納得できることでしょう。
初心者であれば仕事のクオリティが低くても仕方がない、というのはクライアントも納得済です。
これにチェックをいれることで検索数は確実に狭まりますが、納品後のトラブルを避けるためにも、見栄を張らずに初心者であることを条件として組み込みましょう。
ただし初心者だからといって何事も許されるとは考えてはいけません。クオリティが低くとも確実、丁寧に仕事をこなすことを心がけましょう。一度仕事を受けたが最後、クライアントは一人の客となります。
文字単価 →0.5 円以上 〜 1.5 円以下
気になるのが報酬ですね。クラウドワークスでは0.5または1円単位で文字単価を指定できます。”記事単価”でも指定できますが、1文字単位で報酬が発生するほうが初心者にとってはモチベーションを保つことができる、報酬額を想定できるなどのメリットがあります。
何より文字単価であるほうがその仕事の難易度や報酬の高さがある程度把握することができます。
初心者の場合、1円が一つの目標と考えてください。たった1円といえども高収入といえるでしょう。初心者の場合はおおよそ0.5円、低い場合は0.3円。少し高くて0.8円ほどです。
1円単位となると初心者であっても少し高度な案件であったり、ある程度仕事をこなし、クラインアントの信頼を勝ち得た結果得られるものと考えてください。
ただしまれに1円以上の高収入な案件が見つかることがあります。ここは少し欲を出し、検索範囲を広めることを考え1.5円までとしましょう。
検索条件は以上となります。
あとはこの結果より表示された案件を一つずつチェックします。
応募するかどうかの基準として、自分の趣味や他業務の知識を活かせること、興味がある分野でありモチベーションを保つことができること。どちらかに該当すれば満点でしょう。それ以外であれば案件の内容を確認し、自分にできるかどうかを判断するしかありません。
その結果気になる案件があれば真っ先にクライアントの仕事の依頼数とその評価コメントについてチェックしましょう。依頼数が多ければそれだけ手慣れたクライアントの可能性があります。
クライアント、ワーカー双方が初心者であった場合、思わぬトラブルが発生します。例えば筆者であればクライアントより依頼受注前のテストライティングを求められたことがあります。
しかしテストとはいえ、クラウドワークス上においては報酬が発生するのです。そのことをクライアントに指摘したところ、以降の返信はありませんでした。結果、その程度の相手だったということがわかり、事なきを得たのです。
このように双方が初心者であった場合、知らずに規約違反となる場合があります。そのためワーカー(ライター)側が初心者であるうちはなるべくベテランのクライアントの仕事を受け、まずは仕事の流れを身につけましょう。
さて上記点をもとに筆者が見つけたのが「美少女ゲームのレビュー記事作成」です。
著者はこの時点においては18禁であることは知らず、コンシューマーのいわゆる恋愛ゲームレベルの物を考えていました。過去学生時代に美少女ゲームをプレイした経験もあり、何より面白そうな案件であったため応募に至りました。
応募して数日の後、クライアントより返信メールが届きました。
ここではじめて18禁PCゲーム(いわゆるエロゲー)であることが発覚したのです。
18禁ゲームのプレイ経験は少なかったものの「ゲーム未プレイで問題ない」との条件のため、特に気にせず仕事を受けたい旨をクライアントに伝えました。
結果まずはテストライティングする運びとなったのです。
さてテストライティングとは何か。
その名の通り本案件の前に行われるライターの実力を知るためのテストです。ベテランライターであれば過去に作成した記事といったポートフォリオを提出するだけで問題ありません。
しかし何の実績もないライターの場合は自身の実力を証明するためにテストを受けなければなりません。実際に採用された際にどのような仕事をするのか体験できるため、テスト段階で実力に沿わないレベルであれば即材に撤退できるため、そういった意味でもテストライティングは初心者にとって必須といえるでしょう。
テスト内容はクライアントごとに異なりますが、だいたいが本案件と同程度の記事の作成となります。今回もその例に漏れず(この時点では初仕事のため当然知りませんが)採用された際に請け負う仕事、記事1本の作成でした。
さてここで注意したいのが上記でも記載した通り、テストライティングであっても報酬が発生する、という点です。クラウドワークス上においてはこれを厳守としており、もし無報酬でクライアントが依頼してきた場合には即座にその旨を伝えるか、クラウドワークスへ報告しましょう。
これは採用しないにもかかわらずテストライティングと称し、ワーカーへ記事を書かせそのままとんずらする、という悪質な行為を防止する目的があります。
テストの焦点は「クライアントの指示通りに記事を書くことができるか」この1点に尽きます。テストの段階、何より初心者、未経験者を対象とした案件の場合には高度はライティング能力は必要とされていません。
クライアントの指示したルール、例えば文字数や、指定の用語を入れる、といったことを遵守するだけを求められます。これは本採用された場合にも同様のことが求められるためです。
またテストを通じてクライアントと問題なくコミュニケーションが取れているか、納期は守られているかといった記事作成以外の面についてもチェック対象となっているように見受けられます。記事が完璧であっても仕事である以上、最低限こうした点が守られているかもチェック対象となっているはずです。
なお気になる報酬額ですが、よくて本採用時の半分の報酬。少ない場合には200,300円レベルとなります。ここは甘んじで受け入れましょう。
しかしポジティブに考えるのであれば例えクライアントが求めるクオリティーに達していなくとも報酬を手に入れることができます。つまりテストだけで少ないながらも報酬をゲットできるのです。初心者ライターにとってまずは1円でも稼ぐことが重要です。モチベーション維持のためにもどんどん受けていきましょう。
テストライティングが問題なければ無事仕事を請け負うことができます。
ここからは皆さん気になる18禁ゲームのレビューについて解説します。
テストライティングの段階でもクライアントより連絡があったとおり、レビューといっても実際にはゲームをプレイする必要はありません。これだけでどれだけ難易度がグッと下がったことは間違いありません。
ゲーム好きであるならまだしもそうでないのであればゲームをプレイ、クリアすることから始めなければなりません。筆者はゲーム好きでありますが、18禁ゲームの経験が乏しいのが実情です。
その旨をクライアントに伝えたところ問題ないとの回答がありました。プレイしたこともないのになぜ問題ないのか、そしてどうやった記事を書くことができるのか。
理由は至って単純です。対象のゲームの公式サイト及び、ゲームレビューサイトより最低限の知識を得たうえで書けばよかったのです。これはクライアントからの指示でもあります。
もちろん他サイトからの無断転用はNGであり、ゲームのシナリオやシステム等の大枠を理解し、そのうえでユーザーにどういったゲームであるかを紹介するといった内容となります。
なぜこのような未プレイのゲームレビューで問題ないのか。それはすでに対象ゲームがこの記事が世に出る随分前に発売されていたことにあります。このゲームの記事というのは某大手ゲーム通販サイト(〇MM)よりダウンロード販売が開始されたことに伴う販売促進用の記事だったのです。
そのためゲーム概要はおおよそこちらの某大手サイトに記載されており、今回作成する記事はこのサイトにアクセスするための導線的な役割が求めらていたことが分かりました。
そのため記事の本文一部にはこのサイトのより丸々引用された(もちろん許可済です)文章や画像が使われています(これもクランアントからの指示です)。
こうした理由により今回の案件については記事を書く、というより既存の記事を自分なりにまとめて宣伝するといった内容でした。一から書く必要性が低いためそういった意味では初心者でも問題なく執筆できるレベルだったと言えますね。
また、気になる執筆方法ですが、これには少々HTMLの知識が必要となりました。
この案件では記事を作成するだけではなく、関連する画像の挿入、文字の装飾やリンク先の指定なども業務案件となっています。そのためこれらの実施するための最低限のHTMLの知識が必要です。筆者は過去に自身のHPを作成しようと考えていた時期があり、その際少々HTMLを齧りました。
残念ながらすぐに挫折していましが、その時学んだ僅かな知識でも十分に対応できるレベルです。完全な初心者であっても簡単にググれば対処できる範囲であるため、これを理由に業務を断ることは考える必要ありません。寧ろHTMLを必要とする記事の作成というのは高度な案件になるにつれ必要となっときます。
今のうちに少しでも触れておくことをおススメします(といっても筆者も相変わらずのにわか知識しか持っていません)。
HTMLでは精々必要なタグを本文に挿入するだけです。大変なのはむしろどのようにして装飾するかといったことに悩まされます。太字にする、太線を入れるなど文章を強調させる際、どこをどのようにすればより分かりやすく読みやすい文章となるかを考えなければなりません。記事を書くという以上にこの装飾という点が今回の仕事のメインといってもよいでしょう。
以上のように18禁ゲームのレビューと大々的タイトルとしましが、そこまで恐れるほどのない案件でした。
改めてまとめますと
・ゲームは未プレイでも可能、なぜなら他のサイトを参考にしても良いから
・この記事の主旨は別サイトの詳細、導線であるため記事をいちから書く必要性は低い
・HTMLの知識は必要だが、ググれば問題ないレベル
ということです。
ここまでの評価では一見難易度は高くないと思ったでしょうが、適切のない人にとってはある意味、高い技術が必要かもしれません。
それはいかにバカバカしくも真剣にゲームの良さを伝えることができるかということです。
記事を一から作成しなくてもよいと散々お伝えしましがそれでも少々は販促記事として、文字を紡がなければなりません。その際に重要となるのが上記の内容です。18禁ゲームには大きく分けて2パターンのジャンルがあることが今回分かりました。エロを目的としたものとそうでないものです。
この際、前者であればいかにエロいかを表現する必要があります。このパターンのゲームであった場合、常人では思いもつかないようなマニアックな内容となっていることが少なくありません。それをどうポジティブに表現するかに頭を悩まされるのです。しかしこのパターンについてはまだマシといってもよいでしょう。
本当に大変なのが後者、即ち、エロというよりはゲーム性、シナリオ、キャラを売りとしたゲームです。これらのゲームでは大抵学園物のストーリーが多く、素人から見るとその内容がどれも同じに見えてしまうことがあります。そのためいかのこのゲームが面白いかを伝えるにあたって、他の作品と差別化する際に苦慮するのです。前年ながらゲーム未プレイ者の限界がここなのでしょう。どうしてもこの点については最後まで悩まされましたね。
無事記事の作成ができたらいよいよ納品です。納品方法は原則クラウドワークス上にてデータのやり取りを行います。一部のクライアントからはクラウドワークスのサイト以外での納品方法を指定してくる場合があります。それ以外にslackやchaworkといったコミュニケーションツールです。
また、指定のオンラインストレージ等が対象となります。クラウドワークス以外の方法で仕事のやり取りを行う、データの授受を行う場合はクライアント側がクラウドワークス側に許可を取る必要があるため、こうした別手段による指定があった場合クライアントに確認しましょう。これも納品した、しないといった後々のトラブルを回避するたのリスク回避ですね。
今回の依頼の場合は通常通りクラウドワークス上にHTMLを記載したテキストデータをアップロードしました。
納品後、クライアントのよるチェックが入ります。ここでリライト指示があれば対応しなければなりません。リライトの注意点としては、事前にリライトすることが契約条件に含まれているかを確認しておくことです。
一度納品した後の対応についてどこまでアフターフォローすべきかについては依頼を受ける前にしっかりとクライアントとすり合わせをしましょう。リライト有無、リライト回数といったことですね。おおよその契約において、文字数単価であるならばリライト後の合計文字数が報酬となります。リライトをした場合は文字数をしっかりと把握しておきましょう。
今回の依頼については2回までのリライト指示が条件に含まれていましたが、1度の納品で問題ありませんでした。
なおリライトが発生した際には具体的な修正内容及び納期を確認のうえ即座に対応することが好まれます。
初めての仕事としては自分なりにしっかりできたのではないでしょうか。納品も問題なく、特にクライアントからの指摘もないことから最低限の品質だったことは間違いありません。
18禁ゲームのレビューとのことでおっかなびっくりではありましたが、ゲームをプレイする必要がないため特別なスキルも必要ありませんでした。現在までに様々な記事を書かせていただきましたが、当時を振り返ってみても特段際立った内容ではなかったと思えます。
強いて言えばこのように他の誰かにライターデビューを語る際のちょっとしたネタになっていますね。
総評として、仕事を受けてよかったと言えるでしょう。おススメ度としては10点満点中8点ですね。クライアントがやさしく、丁寧に指示いただけたこともあり、とても気持ちよく仕事をすることができました。そのためか、後日同様の仕事を何度はご依頼いただいております。ワーカーからクライアントへのレスポンスもそうですが、クライアントからワーカーへのレスポンスも早ければ早いほど店舗よく仕事をすることができます。今回は特にこれが評価できました。そのためこのお仕事というよりこのクライアントに対してのおススメ度という観点が強いかもしれません。
結局のところ仕事の内容も重要ですがやはり関わる人がどれだけ恵まれているかによってその仕事に対する感想というのは大きく異なりますね。
何はともあれ今後同様のお仕事に興味を持たれた方は悩む前にまずは応募してみれがいかがでしょうか。案外やってみればこんなものかと拍子抜けすることこともあります。ライターデビュー、その最初の一歩だからこそ慎重になりたい気持ちはありますが、案外最終的にはなんとかなるものです。
特にテストライティングを行い合格することができたのであれば仮にうまくいかなかった場合であってもそれはあなただけの責任ではありません。ワーカーの力量を見誤ったクライアント側にも責任があると言えるでしょう。それぐらいの気持ちでまずは1回トライすることをおススメします。