賃貸マンションのベランダでタバコはOK?【1】

賃貸マンションに住んでる皆さんは他の住人とのトラブルにはどのように対応していますか?今回は筆者の体験談交え、ベランダにおけるタバコ喫煙の問題について調査してみました。

  • 意外と多いトラブル
  • ベランダは共用スペース
  • なぜベランダでの喫煙はダメなのか
  • 具体的な対処方法は?
  • 吸う人も吸わない人も住みやすい環境にするには

  • 意外と多いトラブル
  • 筆者 は現在賃貸マンションに住んでいます。とある休日の朝、いつものようにベランダに洗濯物を干そうとしたところにどこからともなくタバコの臭いが漂ってきたのです。それ以降日をまたぎ、何度も同様の臭いが感じられたためついにマンションの管理会社注意してもらうように連絡しました。

    結果、翌日にはマンションエントランス部分に喫煙に関する注意書きの張り紙が掲載されたのです。これで解決するものと期待したのですが、残念ながら効果があったのはほんの数日といったところ。落ち着いたところで再度タバコ臭が発生したのです。その後も幾度となく管理会社に通報、張り紙の再掲載を繰り返したのですが、解決には至らず。

    管理会社だけでは頼りにならないと同じ悩みを持つ人々を調査したところ、でるわでるわ。インターネット上の調査では至るところで類似のトラブルが発生していることが分かったのです。

    これらの調査及び、筆者の経験談より今回のトラブルの解決方法についてまとめてみます。

  • ベランダは共用スペース
  • 大前提としてマンション(賃貸、分譲どちらであっても)のベランダは共有スペースにあたります。これは廊下やエントランスと同じ扱いとのこと。洗濯物を干したり、ちょっとしたものを置いたりとその部屋の住民が好き勝手にやっているスペースなので意外に思いますよね。

    調べたところによる登記簿上、つまりは法律上でも共有部分と規定されているようです。その理由として、ベランダを占有とすることで住民が勝手に改築していしまう恐れがある、避難経路として用途に使用できなくなるなど、納得できる理由でした。

  • なぜベランダでの喫煙はダメなのか
  • ベランダが共有スペースであることを前提に、なぜ喫煙がダメなのかを解説します。一言でいえば「マンション規約に記載されているから」です。ほぼ全てのマンションに規約として記載されていることは間違いありません。

    記載内容はマンションごとにまちまちのようです。例えば筆者のマンションの場合要約すると「共用部分にて悪臭を発生させる行為は禁止する」に抵触します。喫煙者からするとタバコが悪臭などとは思っていないでしょう。

    そこで根本的な問題となるのがタバコの臭いを嫌う人からのクレームです。嗅ぐのはもちろん、洗濯物に臭いがついてしまうのは誰しもいやですよね。そんな住民から管理会社に通報が入ればそれはマンションというある種集団生活を行う環境の不和を乱すものとして対処しなければなりません。

    これによってはじめてベランダでの喫煙はダメなものとして該当者に警告、注意がなされるのです。また、臭いだけでなく単純に共有部分にて火を使用するという行為は危険なことこの上ないことも大きな理由でしょう。

  • 具体的な対処方法は?
  • ではベランダでの喫煙を知った場合、どのようにして対処、解決すればよいのでしょうか。これはもう一択しかありません!「マンションの管理会社に通報する」です。当たり前と言えば当たり前ですがこれに尽きます。喫煙者が誰であるか判明していたとしても絶対に直接住民同士で話し合ってはいけません。トラブルの元です。

    喫煙者が不明な場合であればなおさら管理会社を通じて、筆者のように住民全体に対して案内してもらわなければなりません。しかしこれで改善すればそもそも筆者このように悩んでいません。そこでこれより実際に筆者が行った対処方法をお伝えします。

    といっても管理会社へ様々な角度から通報する、というだけです。結局のところ上記のとおり、いち住民ができるのは管理会社へ粘り強く通報するだけです。しかし通報する頻度が高くなればそれだけ管理会社も重大なものとして取り扱ってくれる可能性がある(下手をするとクレーマーとして以降スルーされる可能性もあります)からです。

    次に「より詳細な情報を管理会社へ提供する」です。管理会社へ通報といっても「タバコの臭いがします」だけではその信憑性が低くまた、対処方法についても具体性に乏しくなります。そこでタバコの臭いを感じた際の時間、場所、周辺の様子、被害状況などできるだけその当時の情報を伝えましょう。特に洗濯物に臭いがついたといった被害が発生した場合、重大性が飛躍的に高まることでしょう。また、時刻については喫煙者を特定する際の重要な情報となります。喫煙者が特定できれば最終手段として管理会社から喫煙者へ直接警告に繋げることができるため、有効でしょう。

    最後に「他の住民からも管理会社へ通報してもらう」です。これが特に重要です。同じ住民からの通報を続けただけでは信憑性が低くなります。

    しかしそれが複数発生すればどうでしょうか。管理会社としてもより真剣に対応しなければならなくなります。何より管理会社から住民への張り紙を掲載する場合、”複数の住民から”との一文を入れることができます。これによって喫煙者も事態の深刻さが伝わるのではないでしょうか。筆者の場合、顔見知りの住民さんにそれとなく相談したところ同じ悩みを持っていることが分かりました。そのため後日この方からも管理会社へ連絡してもらったのです。

    重要事項を改めますと以下の3点です。

    ①管理会社へ何度も通報する

    ②管理会社へ具体的な情報を提供する

    ③他の住民から管理会社へ通報する

  • 吸う人も吸わない人も住みやすい環境にするには
  • さて上記の対応を行った結果、筆者のマンション管理会社はどう動くことになったのでしょうか。こちらは結果が判明次第改めて報告いたします。

    これで解決できることを願うばかりです。

    しかし一方で喫煙者に対する配慮も必要なことです。年々喫煙者の立場は弱くなり、喫煙スペースは限られてきます。吸わない人からすれば良いことでしょうが、喫煙家からすれば死活問題です。タバコによってストレスを解消し、結果仕事効率を上げることができる人もいることでしょう。会社の喫煙室では一緒の会議室となっていることもあるようである種、仕事になくてはならないツールなのかもしれません。

    だからといって禁止されているスペースにて喫煙することが許されることではありません。そこで喫煙できるスペースを売りとしたサービスが今後は増えるのではないでしょうか。極端な話、喫煙者だけが住めるマンションなど一定の需要があるかもしれません。または喫煙スペースをマンションの一角に設け、利用者は都度利用料を管理会社に支払うことで堂々と喫煙できる権利を得ることができるのではないでしょうか。

    重要なのは吸う人も吸わない人も気持ちよく住める環境を目指すことです。どちらの立場であっても相手のことを尊重し、配慮することが求められます。これも一種の多様性、ではないでしょうか。

    マンション問題、喫煙に対する考えなど皆様の意見を是非教えてください。

    2022年2月6日に進展がありました。
    詳細はこちらの記事をご覧ください。

    賃貸マンションのベランダでタバコはOK?【2】

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