カーシェアは第2の個室? 走行距離0Kmでの利用方法

  • 2022年8月18日
  • 2022年8月18日
  • 社会
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本、映像作品、家電等いまやなんでもサブスクの時代。
必要なものは自身で購入せずに借りるのが当たり前の世の中になりました。
その中でも今注目を浴びているのがカーシェアリングです。

コロナ禍において外出が自粛されるなか、自動車の利用も少なくなりました。
しかしそんな中、カーシェアにおいては意外な利用方法によって人気を集めています。

今回は自動車を利用しない人でもカーシェアを利用したくなる実例をご紹介します。
※ただし利用規約や節度をもったうえで利用しましょう

車内はプライベート空間

カーシェアの利用目的としは当然、遠出や重い荷物を運ぶなど、移動することがメインです。
しかし昨今においては走行距離0kmでの貸し出しが増えているそうです。
その実態というと、自動車内を個人のプライベート空間として利用していることがあげられます。
家ではテレワークのできないサラリーマン。
他人に聞かれたくない電話スペースの確保。
外出先でのちょっとした休憩、仮眠スペース。
などなど、使い方は多岐にわたります。
特にコロナ禍においては人との接触が制限されており、よりこうした個人での空間が重要視されています。
よって本来の目的である移動ではなく、空間を求める人がカーシェアを利用しているのが実態です。

1時間800円で空調完備のプライベート空間が手に入る

ここで気になるのは利用料金です。
カーシェアにおいて発生する料金は主に以下の3点です。

  • 月額固定費
  • 利用時間ごとの料金
  • 距離ごとの料金

そのため走行距離が0kmであった場合であっても時間ごとの料金や月額固定費はは発生します。
しかし一部会社においては月額固定費が無料であるため時間料のみで済む場合があるのです。
時間ごとの料金は10分、15分単位で約200円前後が相場です。
そのため1時間の利用であれば800円で済む場合もあります。
都会のど真ん中で1時間空調がきいたプライベート空間を利用できるのであれば安いと思いませんか。
場所によっては社外から見られる場合もありますが、気にならないような利用方法などいくらでもあるのではないでしょうか。

ちなみにガソリン代については原則カーシェア会社が負担するため、空調をガンガン効かせても全く問題ありません。

簡易宿泊スペースにも

ここまでで説明してきたように思わぬ自動車の利用方法があります。
そんなかでも究極の利用法、それは宿泊することです

終電を逃した場合やホテルが確保できなかった場合。
災害発生時における一時避難場所などとして利用できます。
カーシェア会社によっては数時間単位でのパック利用や夜間パックが存在します。
これらを利用することで1泊2,000円ほどで一時の宿が確保できるわけです。
もちろん安全面などの問題も存在しますが、緊急時の利用方法としては選択肢として検討する予定はあります。

規約違反とマナーには注意

ここまででいろいろな利用方法を紹介してきましたが、気になるのはそれらの行為が違反かどうかです。
結論からいえば、規約違反にはなりません。
カーシェア会社についてもこれらの利用方法については把握しているものの一定レベルにおいては許容しているようです。
他人に迷惑をかけているわけでもなく、既定の料金をしっかり払っていれば問題ないようです。
例えばこれが路上などに自動車を駐車し、長時間停車している場合には道路交通法に抵触するおそれがあります。
単純にカーシェアの駐車場所にとどまり、車内でくつろぐ分には大丈夫そうです。
ただし、夜間利用時など、長時間のアイドリングによっては周辺地域の騒音被害に繋がる恐れがあるため、TPOをしっかりわきまえる必要があります。

とはいえカーシェア会社としては頭を悩ます問題であることも事実です。
ガソリン代が高騰する昨今、走行しないにも関わらずエアコン利用の目的でガソリンを消費されたのではたまったものではありません。
また、カーシェア会社によっては、貸し出す自動車数を増やすため、1台目の自動車が発進した後、そのスペースに2台目の自動車を停車、待機させることがあります。
こうして自動車の利用回転率を上げているのですが、自動車が駐車場から動かないようであればそれもできなくなります。
こういった意味ではカーシェア会社への損失が発生しているとも言えるでしょう。
よってカーシェア会社によっては走行距離0km利用を控えるよう呼びかける動きも出てきています。
そのため今後もこうした利用方法が増えれば、最終的には利用規約として完全禁止となる未来もあることでしょう。

そのためこうした利用を現在行っている人、これから利用を考えている人はまずは規約に違反していないかの確認をしっかりしましょう。
またこうした利用については正規の利用方法ではないことを理解し、ルールやマナーを守ったうえで必要最低限に使用するのがよさそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今後このような利用が加速することが想像できます。
一方でカーシェア会社としても利用者確保のためこうした利用を許容する会社と制限する会社に分かれてくるのではないでしょうか。
利用者としてはルールを守ること。
カーシェア会社としてはこうした需要に対して新たなサービスを展開することが求められます。

  • 車内をプライベート空間として利用する人が増えている
  • カーシェアは1時間800円ほどで利用できる
  • 走行距離0km利用でも規約上は問題ない
  • 走行以外の目的を制限する動きも出てきている
  • 利用者は規約、ルールを守って利用することが求められる
  • カーシェア会社の新たなサービス展開に期待
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