英会話スクール大手「PROGRIT」の体験談をお話します。
3ヶ月コース体験後、1年が経過しました。
どれほどの英語力がついたのでしょうか。
「PROGRIT」にこれから入会しようと考えている方は是非最後までご覧ください。
入会前の筆者の英語のスキルは以下の通りです。
多くの人があてはまるのではないでしょうか。
<入会前における筆者英語スキル>
- 英検準2級所持(高校生の時に取得)
- TOEIC460点(PROGRIT入会3ヶ月前)
- 英語は中学~大学1年生までの約7年間勉強
- 学生自体、どちらかと言えば英語は得意でも苦手でもない
- 社会人になって以降、英語の勉強はしていない
- プライベート、仕事どちらでも英語は使わない
目標は「海外旅行した際、不自由なく意思疎通ができる」レベルになることです。
いかがでしょうか。
おおよその社会人に当てはまるスキルではないでしょうか。
TOEICの点数を評価すると履歴書に書くとマイナス評価となるレベル。
最低限の基礎ができているといったところです。
この状態で3ヶ月のレッスンを受けた場合、どのような成果がでるのか検証しました。
英会話スクールの新たなスタイル、パーソナルトレーニングとは
「PROGRIT」とはパーソナルトレーニングが受けられる英会話スクールです。
プロサッカー選手の本田圭佑さんも利用経験にある大手スクールですね。
パーソナルトレーニングとは、個人ごとにマンツーマンで専任の講師がついたレッスンのことです。
英会話スクールといえば、大勢の生徒に対して一人の先生がレッスンするといったイメージをもたれているかたが大勢いるのではないでしょうか。
テレビCMなどで有名な「イーオン」や駅前留学の代名詞「NOVA」などがこれに該当します。
しかし昨今ではこうしたスクールに加え、筆者今回入会した「PROGRIT」をはじめとしたパーソナルトレーニング専用のスクールが台頭してきました。
パーソナルトレーニングのメリット、デメリットは以下のとおりです。
<メリット>
- 他の生徒に左右されず自分のペースで勉強できる
- 自分のレベル、勉強スタイルにあったレッスンが受けられる
- 自分専任の講師がつく
- 質の高い講師が多い
<デメリット>
- 受講料が高額
- 他の生徒とコミュニケーションが取れない
- レッスンの予約が取れない場合がある
最大のメリットはとにかく自分の立場、レベルに合わせて専任の講師がカリキュラムを組んでくれることです。
入会時に目標や現状のスキルについて講師と面談します。
その結果より講師が期間中の勉強カリキュラムを作成してくれるのです。
レッスン中は専任講師がマンツーマンで指導してくれます。
よって他の生徒のことを気にせずどんどん質問できるのがポイントですね。
英会話のレッスンでは他人がいると恥ずかしいと思ったことはないでしょうか。
学生時代、英語の授業で発音について笑われた経験はありませんか?
本来なら何も恥ずかしことではないのですが、こうしたトラウマがある人にはうってつけのトレーニング方式ですね。
かたやデメリットはなんといっても高額な授業料です。
例えば「NOVA」の場合月々1万円ちょっとの授業料に対し、パーソナルトレーニングの場合、その10倍以上になることも珍しくありません。
レッスン中は自分のためだけにその講師を拘束することになるため、人件費としては莫大になります。
それ以外に気になる点として、レッスンの予約が懸念されます。
専任の講師とは言え、一人の講師が複数人の講師を受け持つことがあります。
そのため自分が希望するレッスンの日時が他の生徒でうまっている、とういのも珍しくありません。
最悪日程調整が出来な場合、その分のレッスンは1回分スキップされてしまうおそれもあります。
もっとも、大半のパーソナルトレーニングの場合何らかの補填措置があるためそこまで気にする必要もありません。
しかし専任だからといってもスケジュールが100%自身の希望通りかなうことがないことを認識する必要はあります。
PROGRITを選んだ理由
パーソナルトレーニングを専門とするスクールは数多く存在します。
そのなかでも今回筆者が「PROGRIT」を選んだ理由を紹介します。
それは「自習メインでスキル向上を図りたかった」ためです。
「PROGRIT」の最大の特徴は”レッスンをしない”ことです。
多くのパーソナルトレーニングの場合、スクールに出向き週に2、3回のレッスンを約2時間ほど受けることになります。
しかし「PROGRIT」は週に1回、しかも時間も90分だけです。
”それだけの短時間では英語が身につかないのでは”と思う方もいるでしょう。
しかしこの週1回の時間というのはレッスンの時間ではありません。
勉強は毎日自宅でカリキュラムに沿って自習します。
そしてこの週1回の時間は講師との1週間の学習の振り返りを行うのです。
具体的にはカリキュラムの進捗状況の確認、小テストの実施、苦手ポイントの復習などです。
”実際のレッスンを受けられないのであればそもそもパーソナルトレーニングの意味がないのでは”という疑問もあるでしょう。
しかし安心してください。
この振り返りこそがパーソナルトレーニングの本領なのです。
結局のところ、英語の勉強方法についてはどこのスクールも似たり寄ったりです。
そしてその大半は講師がその場にいなくてもできるものなのです。
勉強方法の詳細は下記に記していますが、例えば「シャドーイング」です。
シャドーイングとは耳で聞いた英文を追いかけるように発音する勉強をさします。
これによって発音やリスニング強化が期待できます。
通常のスクールであれば講師(または機械で流す音声)が発声した後に生徒が続きます。
しかし「PROGRIT」の場合はアプリだけで完結できるのです。
まず音声を流す専用のアプリを聞きます。
その後発生する際にスマートフォンの録音機能を使います。
録音データをメッセージアプリにて講師に送り、講師がそれを評価します。
これだけでスクールに出向くことなく自宅で学習できるのです。
このように実際の勉強については自宅で効率的に行うことができます。
そして勉強でつまったところについては週1回の振り替えの際につぶしていく、という流れです。
この方式を実践することでスクールに出向く無駄な時間を省くことができます。
※この振り返りもオンライン会議(Zoom)にて自宅で受けることも可能です
また、社会人であれば人によっては週に何回もスクールに通うことができない人もいるでしょう。
自宅で勉強できるというのが「PROGRIT」の最大の特徴です。
さらに、スクール卒業後も自身で勉強するスタイルを継続ことができます。
そのため長期で勉強すること想定する人にはうってつけのスクールといえます。
スクールである程度の勉強ノウハウを身に着けることができればその分授業料も抑えることができるでしょう。
何より最終的には独り立ちしなければならないことを考えると、最初から自身で勉強するスタイルを確立できる「PROGRIT」がベストな選択ではないでしょうか。
筆者こうした理由により「PROGRIT」を選びました。
よって「PROGRIT」をおススメする人はこのような人です。
- 強制されなくても勉強できる人
- 長期に勉強することを想定する人
- レッスンする時間を確保する人が難しい人
- スクールが近場にない人
受講コース詳細
ここからはコースの詳細について解説します。
今回筆者が受講したのは3ヶ月の「ビジネス英会話コース」です。
目標である「海外での英会話」を想定した場合、このコースしか選択肢はありませんでした。
期間は6ヶ月と迷ったのですが、継続できるか不安があったことと予算的な面より3ヶ月としました。
受講料は入会費を含め約60万円でした。
レッスン終了後には「一般教育訓練給付制度対象」によって10万円が国からバックされます。
よって実質50万円です。
教材費はこのなかに含まれていますが、レッスン後半に行うオンライン英会話については別途費用が発声しました。
こちらは数千円です。
「PROGRIT」の数少ない不満点があるとすればこのオンライン英会話代金も受講料に含んでほしかったですね。
受講初日については自身のレベルを知るためのテストと講師とのカリキュラム作成となります。
テストは「VERSANT」という英会話中心のテストです。
こちらはアプリでできるテストであり、知名度こそ低いものの、大手企業なども積極的に取り入れているテストです。
シャドーイングを行ったり、英語の質問に対して自由に英語で返すといった英検やTOEICなどにはない方式です。
問題の回答よってAIがレベルは判定し、その人のレベルに即した問題を次々に出題します。
そのため基本的には難しいと感じることが多く、受けるだけで自信が喪失することもあります。
筆者が80点満点中36点でした。
これは日本人平均とほど同一レベルです。
つまりは短い文章であればたどたどしくも会話することができるといったところです。
3ヶ月後に改めてこのテストを実施することになります。
これによってどれほどレッスンの効果があったのかを数値として図ることができます。
筆者の目標達成には55点が最低ラインと講師から告げられました。
これを3ヶ月で達成するのはほぼ不可能とのこと。
これに落胆しつつもそれでも成果がなかったわけではありません。
このテストの結果、筆者の場合、語彙力が極端に少ないことが判明しました。
そのため、カリキュラムでも語彙を増やしつつ、会話できるスキルを目指すことになったのです。
よってTOEICや英検のようなペーパー試験の合格を目指すことではないため、語彙力といっても英単語を書けるようになる必要はありません。耳で聞いた単語の意味を理解し、それを文章として言葉に出せるようになればよいのです。
カリキュラムが決定すれば後日講師よりGoogleスプレットシートで共有してもらえます。
これは卒業後にも使用できるためデータとして手元に残るのは大変ありがたかったです。
また、「PROGRIT」では卒業後から1年間の学習カリキュラムを作成してもらえるサービスがあります。
このアフターフォローだけであっても「PROGRIT」を利用する価値は十分にあったと言えるでしょう。
実質3ヶ月分の受講料で15ヶ月分のレッスンを受けることができるのです。
学習方法について
具体的な学習方法であるか一部紹介します。
どのように勉強するのか、雰囲気だけを知ってください。
※この通りに学習したとしても英語のスキル向上を図れるわけではありません
専任の講師よりその詳細を正しく指導いただき、計画的にやらなければ効果はありません
ここであげた教材はどれも書店で購入できるものばかりです。
一部「PROGRIT」専用のアプリを使用するため完全に独学での再現は不可能です。
〇シャドーイング
・目的:音声知覚の自動化
・教材:専用アプリ
・学習方法:音声を聴く→音声を聴きながら発音する→そらで英文を発声する→講師による音声チェック
〇文法
・目的:文法の強化
・教材:「中学英文法を修了すドリル」
・学習方法:1冊一1ヶ月間で解き終わり、間違った問題をつぶす
〇英単語
・目的:語彙の強化
・教材:「TOEIC L&R TEST 出る単特急金のフレーズ」
・学習方法:毎週100単語を音で聞いて日本語訳できるようになるまで暗記→振り返りの際にテスト
〇オンライン英会話
目的:学習内容の総復習
教材:DMM英会話
学習方法:絵を見ながら状況を説明する、簡単な英会話、発音練習
この他にもまだまだ多くの勉強を行います。
大半はテキストを使った勉強が中心です。
ここでインプットを行い、英会話でアウトプットするといった流れです。
単純なスケジュールではありますが進捗状況によってはペースを上げ下げする、別の学習に切り替えるなど柔軟に都度変更します。
これがパーソナルトレーニングの最大のメリットですね。
自信の習熟度に合わせてその時最適な学習を行うことができる。
これは自身では分からないポイントです。
特に苦労したのはオンライン英会話です。
オンライン英会話では外注の教材を使用しています。
そのため「PROGRIT」の講師とは違います。
よって、こちらがスクールの学習の一環で英会話を行っていることを知りません。
初めて行う際にはとても緊張しました。
これは最後まで慣れることはありませんでしたね。
講師によって難易度や会話内容はまちまちです。
しかしこちらで講師を選択できるため、そこまで恐れる必要もありません。
講師を選択する際にどのレベルの人向けであるか明示されています。
特に自分に合致するお気に入りの講師が見つかれば理想でしょう。
3ヶ月後の成果は上々
そんなこんなであっという間の3ヶ月間でした。
最終日には初日同様「VERSANT」を受けることに。
結果は45点。
36点から+9点という大きな進歩が見られました。
講師いわく、1点をあげるのに1年かかる場合もあるとのこと。
おそらく元々高得点だった人がさらに上を目指す場合はそれほど苦労するということだと思います。
それでも3ヶ月でこれほど伸びるのは稀であるとのことで、どうやら成果はしっかり出ていたようです。
テスト中は初回同様やはり自身でできているという実感がありませんでした。
なんなら前回より得点は低くなるのでは、と恐れたほどです。
結果的にはよかったものの、向上した実感がないというのが本年です。
また伸びたと言っても目標である
「海外旅行した際、不自由なく意思疎通ができる」
には到達していません。
これは開始当初よりわかっていたことです。
やはり3ヶ月という短期間では達成するには至らずということでした。
しかし筆者的には全力で取り組み、できうる限りの最上の結果を出せたものだと自負しています。
これが成功か失敗かは人によるのかもしれません。
退会して1年後の成果は…
こうして無事3ヶ月のレッスンが終了となり「PROGRIT」を卒業しました。
その後予定通り講師からは1年分の学習スケジュールを組んでもらっています。
そして2022年3月、その1年が経過しようとしています。
卒業後もコンスタントに勉強していました。
しかしいざ卒業し、チェックすべき講師が不在となると自制心が緩んできます。
学習ペースは当時より落ちてきたいと言わざるえません。
また、卒業してから半年後に腕試しとしてTOEICに再挑戦しました。
結果は465点。
なんと前回より5点しか上がっていませんでした。
今回の受講では英会話中心であり、TOEIC対策はしていません。
しかしリスニングや英単語については向上しているはずだと期待していました。
にもかかわらず得点は微増したにすぎません。
誤差の範囲といってもよいでしょう。
ペーパーテストであるためある程度のテクニック要素が必要なのもその要因かもしれません。
また、前回と違い今回は過去問も含め、TOEIC対策は一切しませんでした。
英会話向上のための勉強であり、目的がずれているため仕方がいのでしょう。
それでももう少し、得点の伸びがあったのではと期待していただけに残念でした。
まとめ
いかがだったでしょうか。
15ヶ月にも及ぶ学習の成果はそれに見合うだけの労力、費用だったのでしょうか。
現時点ではなんとも言えないというのが正直なところです。
肝心なのは目標はまだ達成されておらず引き続き学習する必要があります。
学習を続けること最終的に目標が達成できればそれは50万以上の価値になるのではないでしょうか。
すでに学習するスタイルは確率できており、あとは自身がどこまで努力できるかだけです。
将来このブログにて達成できたことを報告できるよう頑張ります。
- 3ヶ月間でも学習成果は出る
- 目標によっては達成できないこともある
- 3ヶ月でも学習すれば以後学習スタイルを身に着けることができる
- 受講費相応の効果が得られるかは本人次第