現在に生きるフロッピーディスク ついに終焉か 

  • 2022年9月13日
  • 2022年9月13日
  • 社会
  • 0件

フロッピーディスクを聞いて、何のことを分からない人が増えています。
かつては多くの企業で使用されていたPC媒体。
それももはや空前の灯のようです。

河野デジタル大臣は、2022年8月30日の記者会見にてフロッピーディスクの使用を今後撤廃する方針を示しました。
今更なぜ、フロッピーディスクと思う人もいるかもしれません。
しかしそこには官公庁ならではの諸事情があるようです。

今回はフロッピーディスクの今について調査しました。
現在もフロッピーディスクが使用されているのはどこか、そもそも生産しているのか。

フロッピーディスクと

フロッピーディスクは磁気ディスクの一種、記憶媒体のことをさします。
今でいうUSBメモリのようなものです。
1980年頃に登場し、CD-ROMが登場する1990年後半頃まで活躍しました。
ディスクのサイズが複数存在し、容量はがそれによって異なります。
小さいもので1.4MB、大容量となると100MBを越える媒体も存在しました。
今では考えれないほどの容量の少なさですが、当時は今と違い、そもそも大きなデータを取り扱いこともなく、記憶媒体として重宝されていたようです。

現代に生きるフロッピーディスク

さてこのフロッピーディスクですが2022年現在でも現役で使用されています。

主に使用されている組織として官公庁、銀行があげられます。

官公庁につきましては法令によって、記録媒体が特定のものとして指定されているようです。
そのため利便性が高い媒体に安易に切り替えることができず、現在まで現役で利用されているようです。
今回河野大臣はこの法令自体にメスをいれ、抜本的な改革を予定しているのではないでしょうか。

一方銀行については先日、コロナ給付金の誤送金問題にもかかわる事件においてもクローズアップされています。
この事件では山口県阿武町が誤って1世帯に対して4,630万円を入金してしまった、というものです。
※誤送金問題の詳細についてはこちらの記事を参照ください
この際、山口県阿武町と金融機関とで振込先データのやりとりをフロッピーディスクにて行っていたことが判明しました。

このように銀行のような金融機関は官公庁、行政機関とのやり取りを行うため、現在もフロッピーディスクが使用さているようです。
よって今回官公庁側がフロッピーディスクを廃止することで金融機関側でも利用が無くなることが期待されています。

入手困難なレアもの

さてこのフロッピーディスクですが、現在の入手することが困難となっています。

2011年にて最後まで生産を続けていたソニーが生産終了したことで、その存在は入手困難となりました。
そのため現存する在庫を頑張って購入する必要があります。
Amazonにおいては現在でも発売されていることが確認できます。
しかし在庫が少ないためか、高額での販売となります。
レビューを確認すると今でもフロッピーディスクを求める人は少なくないようです。
特に個人においてワープロ愛用者などによっては必要不可欠な存在のようですね。

このようにすでに媒体そのものを入手することが困難なフロッピーディスク。
近い将来、その存在そのものが消滅する可能性があります。
そういった意味では取り返しがつかなくなる前に官公庁において廃止を進めることは大きな意義となったのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今でにフロッピーディスクが利用さていることに驚きを隠せない人もいることでしょう。
しかし官公庁や金融機関など、我々の生活を支える組織が使用していたことでその希少性、利用価値の高さがあったのかもしれません。
このわずか数バイトの記憶媒体に我々の生活は支えられていたと思うの感慨深いのではないでしょうか。

とはいえいずれ利用できなくなる不安要素も残っている以上、速やかな廃止、移行が望まれるところです。

  • フロッピーディスクは発売当時、大活躍した時期ディスク
  • 現在でも官公庁、金融機関で使用されている
  • 入手困難であり、いずれ手に入らなくなる可能性が高い
  • 速やかな利用停止、移行が望まれる


最新情報をチェックしよう!