マイナ保険証の実質義務化か 紙製保険証廃止へ

2024年秋に紙製の保険証が廃止されることが発表されました。
これにより保険証として使えるのはマイナ保険証に一本化されそうです。

なぜ紙製の保険証が廃止となるのでしょうか。
また、使えなくなった場合の対策についてまとめてみました。

マイナ保険証利用の義務化へ

保険証廃止となれば代わりが必要となります。
そう、『マイナ保険証』です。
マイナンバーカードに保険証の機能を持たせた『マイナ保険証』。
こちらを今後保険証代わりに持ち歩くことになりそうです。

現在は通常の保険証とこのマイナ保険証を並行して利用されているのが現状です。
これをマイナ保険証に一本化する、というのが政府としての考えでしょう。
マイナ保険証に切り替わることで事務業務やコストの軽減が期待されます。

一方でその普及率は伸び悩んでいるのが現状です。
今回はこれを後押しするための最大の一手として廃止に踏み切った可能性があります。
2022年9月においてマイナンバーカードの申請数は8千万人を越えました。
マイナンバーカードの普及はもちろん、さらにその先のマイナ保険証についてもより多くの人が申請、取得するよう促すことが背景にあることは間違いありません。

それを裏付けるようにマイナ保険証の申請を行った人へ配布されるマイナポイントについてもキャンペーンを2022年12月末まで延長することが発表されました。
※詳細はこちらの記事をご確認ください

さらに今回の発表があっては、否が応でもマイナンバーカードを取得しなければならない事態となったのです。

普及率伸び悩みの原因は

ここまでやられてしまえばさすがに申請せざるおえないことでしょう。
しかし現在も申請しない人、普及率が伸び悩む理由はどこにあるのでしょうか。
考えられるのは以下の通りです。

  • カードの申請、受け取りに手間がかかる
  • 個人情報漏洩の可能性を危惧している
  • 個人情報と口座情報の紐づけについて警戒している

なんといっても大きなハードルとなっているのはカードの取得、特に受取方法です。
カードの申請については自宅からでもウェブ上で行うことができます。
一方で実際のカードを受け取るには自治体に出向かなければなりません。
自治体によっては土日休日に専用窓口を設け、平日に働くサラリーマンでも受け取れる体制をとっているところもあります。
とはいえ、そのためだけに自治体に出向くというは面倒なことこの上ないでしょう。
例えばこれを郵送での受け取りなどにすれば少しはハードルが下がる可能性があります。
しかしそうなると今後は本人証明が難しくなり、セキュリティ面での懸念があげられます。
この他、マイナンバーカードの紛失や盗難による個人情報の流出を危惧する人もいることでしょう。
また、マイナンバーカードの情報を管理する自治体が誤って情報漏洩する可能性も否定できません。
さらに人によってはこのマイナンバーカードが自身の銀行口座情報などと紐づけられ、国に自身の資産を監視されるのでは。
と恐れている人も一定数いるようです。
例えばこれで副業をこっそりしていたサラリーマンが本業の会社にばれてしまうのでは、という考えに至ることもあるでしょう。
現在のところこの件については具体的な根拠がないため何とも言えませんが、何にしても国、自治体に自身の情報を必要以上にもたれることを忌避する人がカード取得をためらっているようです。

これらの課題をクリアしなければ普及が進まないのも仕方がないことでしょう。
しかし今回の実質義務化によってそうも言っていられないのも事実です。
こうした人たちは今後ギリギリまで申請を先延ばしし、廃止直前に駆け込むことが予想されます。
そうなった場合窓口が混乱し今以上に取得の手間がかかることが予想されます。
ポイントキャンペーンも実施していることもあり、どうせ申請するのであれば今すぐやったほうがよさそうですね。
こちらのキャンペーン詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

運転免許証も今後一本化されるのか

さて今回は保険証への一本化となりました。
しかしその先にはさらに運転免許証との統合も考えられているようです。
マイナンバーカードの普及率を発表した際には運転免許証の普及率を比較出していることからもその可能性は否定できません。
事実すでに一本化に向けて話は進んでいるようです。
今回の保険証が落ち着いたら今後は運転免許証がターゲットとなることをあらかじめ認識しておいたほうがよさそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
きたる2024年秋はもうすぐそこです。
それまでにマイナンバーカード、マイナ保険証が国民全員にいきわるのでしょうか。

まずは近日発表される詳細についてしっかりチェックしておきましょう。

  • 2024年秋に紙の保険証が廃止、マイン保険証に切り替わる
  • マイナンバーカードの普及率が伸び悩んでいるのにはそれ相応の原因がある
  • 今後運転免許証もマイナンバーカードに統合される可能性が高い
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