副業シリーズ紹介です。
今回はYouTube動画漫画の台本作成に挑戦した案件について解説します。
台本作りはどのようにしてできるのか。
筆者が実際に副業として体験した内容をお伝えします。
作成の裏側を見ていきましょう。
これから台本作成の初心者はもちろん、動画漫画の作成をはじめようと思う方も是非参考にしてください。
漫画動画とは
そもそも「漫画動画」とは何でしょうか。
漫画なのか動画なのか。
簡単に言ってしまえば動画サイト上で視聴できる音声付きのカラー漫画です。
漫画といってもいわゆる少年漫画、少女漫画といったずばりの漫画とは異なります。
題材となる対象が主に自己啓発系であったり、日常におけるちょっとしたエピソードをまとめたもの、過去の事件や事故を漫画にしたものなどさまざまです。
特徴としてはすでに文字などの記録として既に存在しているお話を漫画として視覚化するといった特徴があります。
特に解説系動画などでは初心者にもわかりやすくするため頻繁に使用される手法ですね。
私が体験した台本も2ちゃんねるの面白スレッドのまとめでした。
2ちゃんねるはまとめサイトによって多くの人が有用なスレッド、コピペを知ることとなりました。
そんな中昨今流行っているのがこれを映像化するといった手法です。
まとめサイトすらも億劫で読むのが面倒くさいと思っている人であっても動画であれば集中して観ることができたりします。
今回はこの台本作成についての話となります。
仕事の受け方はクラウドワークでOK
仕事の受け方についてはおなじみ、クラウドワークスです。
Webライターの仕事を検索するとちらほらでてきます。
クラウドワークスでの仕事の受け方については以下の記事をご覧ください。
応募条件に「経験者」との記載がありましたが、構わず応募しました。
初心者であることを伝えたうえでテストライティングを受け、無事採用です。
”台本”と聞くとなんだか大仰に聞こえるかもしれません。
しかし実際に体験してみると今回の場合はそこまでハードルが高いものではなかったですね。
なぜなら前述したようにこれはすでにあるお話(2ちゃんねるのスレッド)が存在するからです。
これをどう台本に落とし込むのでしょうか。
作成する台本は2ちゃんねるの面白スレッドのまとめ
まず最終的な完成図がどういったものかを説明します。
YouTubeにて2ちゃんねるのスレッド内文書とそれに関連した画像を映像化することが目的です。
レスには音声(機械で作成した合成音)がつけられ、視聴者が画面上の文字を読む必要はありません。
今回筆者が依頼されたのはこの2ちゃんねるのスレッドを映像化するにあたって台本に落とし込むことでした。
ここからは気になる台本の作成方法の紹介に入ります。
クライアントよりマニュアルが渡されるのですが要約すると以下の流れとなります。
- 2ちゃんねるのもとスレッドを読む
- スレッドより話の流れに必要なレス(コメント)を抽出する
- レスの前後に地の文を入れる
- スレッドに沿った画像を集める
どうでしょう。
たったこれだけです。
ライターとして求められるのは
①元の文章の流れを理解し、それをまとめる能力
②元の文章の過不足な描写を補足する能力
この2点だけです。
①「 元の文章の流れを理解し、それをまとめる能力 」について。
2ちゃんねるはその性質上、不特定多数の人が入り乱れてレスをします。
そのため、スレを最初から順番に読んだとしても話が飛んだり、ズレたりと本題が進まないことがあります。
また、あらしコメントも多数見られ、スムーズに本題を読むことが困難です。
そのため2ちゃんねるまとめサイトや今回のような漫画動画化が求められているものと思います。
こうした不要なレスの除外し、本筋に関係のあるレスだけを拾い集めなければなりません。
そのためしっかりと話の順序を追いながら内容を理解する力が求められます。
②「 元の文章の過不足な描写を補足する能力 」について。
この②こそライターとしての腕の振るいどころでしょう。
というより唯一この部分のみライターが自分の文章を作ることを許されます。
前述のように本文であるレスは話があちこちに飛んでしまうことがあります。
また本文だけでは説明不足な描写も見られ、何を言っているのか理解できない場合も珍しくありません。
そこで登場するのが地の分です。
話が別場面に転換する際には
「さて、話は変わり○○の話題に移った模様」
といったかんじで視聴者が混乱しないよう文章を接続させてあげます。
またはレス内で出てきた専門用語についての補足説明。
本文にて主語の記載がなく、誰が、何をといった描写が分かりづらいことに対しての補足等。
このように視聴者が本題に集中できるような補足を行う文章作りが求められました。
ではこの2点を念頭に実際の作業内容を説明します。
取捨選択とExcelへのコピペ
実際の作業は至ってシンプルです。
元ネタのスレッドを一読し、本題部分のレスをコピーします。
その後クライアントが用意した専用のExcelツールへ貼り付けます。
Excel1セルごとに1レスを上から順番に貼り付けていきます。
貼り付ける隣のセルには誰のレスか登場人物を指定します。
「スレ主」、「男A」「怪しげな女」といった具合です。
こうした誰がどういった発言を行ったかを分かりやすく表現するのです。
この人物の設定をもとに実際の動画では音声が振りけられるようです。
そのため同じ人物の発言であったとしても発言内容によっては音声を変更することもあります。
「陽気な声」、「怪しげな声」のような感じですね。
コピペするのが面倒ではありますが、すでに存在する文章をそのまま利用するため難しくはありません。
クライアントからの要望で、原則コピペする文章は改変禁止となっています。
逆にこのコピペだけでは前後の文脈がちぐはぐになったり、描写不足になったときに登場するのが地の文です。
(前述「3. レスの前後に地の文を入れる」部分ですね)
人物設定を「地の文」としてここでようやくライターオリジナルの文章が発生します。
注意点としては、なんといっても整合性を保つこと。そして主張しすぎないことです。
あくまでも地の文は脇役となります。
実際の動画ではこの地の文がナレーター音声となります。
地の文は少ないに越したことはありません。
スレッド内のリアルなやり取りを実感するためにもなるべく主張しないよう最低限に留めます。
これが意外と難しかったです。
ほとんどが一文で済むのですが、短文だからこそ似通った表現を重複して使用しがちになります。
特にレスが入り乱れた後、本題に戻るときに一文などはよく以下文章を多用していました。
「スレ民の暴走はここまでとし、スレ主の話に戻ります」
2ちゃんねるの性質上どうしても話の時系列が前後したり場面転換が多くこれらをスムーズに読ませるのはなかなか労力がいることがわかりました。
さて、こうしてコピペ&地の文が完成すればあとは画像の収拾です。
クライアントからスレに関連した画像を最低10点あげるよう指示がありました。
この画像が実際に映像に流れます。
画像については「いらすとや」といった著作権フリーのサイトを利用します。
特に「いらすとや」は2ちゃんねるとの親和性が高く大変重宝しました。
画像をどのレスのタイミングで使用する、などといった指定は不要でした。
あくまでも素材だけ提供すればよかったです。
最後にExcelツールと画像集をクライアントに提出すれば終了となります。
副業おススメ度
いかがだったでしょうか。
今回「漫画動画の台本作成」と銘打っておきながら若干イメージとはズレた内容だったのではないでしょうか。
他の台本作成についてはまた別の方法があるのかもしれません。
台本といっても元の文があるだけで随分とハードルが低いと思いませんでしたか?
実際にやってみると案外手間がかかるうえ、スレ内容によっては長文にわたるもの、話の理解に苦しむものなど題材の当たり外れが大きいところもあります。
しかし平均してみれば台本作成の初心者にはうってつけのお仕事だと感じました。
注意点があるとすれば2ちゃんねるのスレッドを読むことに慣れていないひとは対処は苦労すると思います。
「普段まとめサイトを読んでいるので問題ありません!」という方の場合は原文を読むと驚くかもしれません。
文量が多く、その大半が本題と関係ないことが多く読み進めるのが面倒になるかもしれませんね。
よって2ちゃんねるに抵抗がない人によっては理想の題材ではないでしょうか。
報酬面については。
5,000文字以内2,000円でした。
つまりは1文字0.4円です。
初心が狙える最高額が1円とするならば少々お安い印象はぬぐえません。
しかし大半の文字がコピペであることを考えるとそれも仕方がないことでしょう。
また5,000文字を越えた場合には以降1,000文字につき+200円の報酬が発生します。
さてこの仕事内容と報酬を踏まえ、今回の副業のおススメ度は
台本初心者なら是非挑戦しましょう
この一言に尽きます。
台本、動画作りの下地を学ぶことができるうえ仕事は簡単。
報酬は低めですが仕事内容とはマッチしているのではないでしょうか。
2ちゃんねるが好きな人なら特に挑戦することをおススメします。
中には面白いスレも見つかるかもしれません。
ただし、文章を一から書きたいという人によっては不満かもしれませんね。
今回の台本作りがベーシックなのか、イレギュラーなのか私にはわかりません。
そのため今後他の台本作りにも挑戦し、改めて今回の件についていつか評価できればと思います。