『ジョブチューン』 炎上騒動! 渦中のシェフの言動は本当に非難されるべきなのか? 

  • 2022年1月8日
  • 2022年1月28日
  • 社会
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2022年1月1日に放送された人気番テレビ組、TBS系『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!★セブン・ファミマ・ローソンの人気商品を一流料理人がジャッジ!』が物議をかもしています。なぜここまでの騒動となったのか、そして話題のシェフの言動は本当に非難されるものだったのかを検証していきます。なおあらかじめお伝えしておきますが、このシェフは最終的には料理を口にしたうえで評価をくだしました。そのため、この記事ではむやみにやたらに件のシェフを批判するものではありません。巷で流布している「食べもせずに、批判した常識のないシェフ」ではないことを念頭にお読みください。

  • 番組の主旨
  • 今回の騒動の概要
  • 渦中のシェフとは
  • 騒動による影響
  • まとめ

・番組の主旨

『ジョブーチェーン』はあるゆる分野の一流料理人がコンビニや飲食店といったチェーン店の料理を審査するといった番組です。審査は””合格”、”不合格”の二択であり、合計数が多い方が最終的な評価となります。評価後には合格、不合格にかかわらず、審査員から所感をもらうことができます。一度放送で全10品中が審査対象となり、7品以上が合格となると及第点と言えるでしょう。

審査を受ける側の店については自らこの番組に出演したいという要望が多いようです。中には複数回に渡り出演するお店もあります。ではなぜ審査を受ける側はここまで出演したいのでしょうか。

合格となれば店への売り上げにも繋がりますが、公衆の面前で不合格となるとどのような悪評が出回るか分かったものではありません。しかしそのリスクを上回るだけのメリットがあるのです。

それが以下の3点です。

①商品の売り上げアップ

②商品の宣伝

③商品開発アップ

①については言わずもがな。合格をもらえた商品はプロも認めた商品となります。そのためそれを買い求める顧客は必ずいるでしょう。過去には放送翌日に完売になったことがある商品もあったのだとか。

②は店側が新商品を売り出した、という思惑です。審査される商品ですが通常はその店の従業員が選ぶ、トップ10となります。しかしなかには最近発売したばかりと思わわれる、視聴者の認知が低い商品が登場することがあります。テレビというこれ以上ない宣伝媒体を利用できる絶好の機会と言えるでしょう!

そして③が店側がある意味最も恐れており、望んでいるものです。合格すれば文句ありませんが、不合格となった場合であっても店側からすればある意味でプラスとなるのです。それが商品に対する感想、アドバイスです。基本的に審査員はその道のプロであり、ダメな商品に対してはストレートな物言いをされる方が多いようです。しかしその内容は一方的に「ダメだ!」というだけではなく、「自分だったら〇〇する」といった改善策を提示してくれることもしばしばあります。

また、試食中には「〇〇産の食材を使っているのはなぜか」といった食材や調理工程への質問があります。結果たとえ不合格であったとしても店側はこうした内容を後日社内で吟味し、商品改善のための材料とすることができるのです。過去には一度不合格だった商品が、その時のアドバイスをもとに改善し、再度審査を受けた結果合格となった料理も存在します。

・ 今回の騒動の概要

さて今回の炎上騒動について簡単に説明します。今回の放送ではコンビニ大手3社、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが審査対象となりました。

騒動の対象となったのはファミリーマート「直巻和風ツナマヨネーズおむすび」です。

通常審査の流れでは、商品紹介→審査員による実食→(審査員からの質問)→合否の評価となります。当然評価をするため、試食したうえで評価をしなければなりません。しかし今回とある1名のシェフが試食することを拒否したのです。番組の司会進行が実食することをうながすも、「実食しなくても評価できる」自分は食べたいとは思わない」という理由による拒否したようです。どうやらこのシェフにとって料理のビジュアルがよほど大切らしく、今回は食べるにも値しない品だった様子。これを受けてファミリーマートの女性従業員も思わず涙。見かねた司会進行が再度実食を促し、最終的には番組ルール上必要ということもあり、一口食べたのでした。もちろんその後の評価は不合格です。

これを観ていた視聴からは

「批判するのは実食後にすべき」

「そもそも番組の主旨を理解していない」

「食べもせずに評価するのは間違っている」

などなどネットを中心に番組はもちろん、件のシェフに対するバッシングがあがったのです。この番組については過去にも度々炎上しています。しかしここまで炎上するこは過去にも例がなく、異常事態となっています。

今回の炎上理由の焦点としてはやはり「食べもしないのに評価した」ことでしょう。これまで商品に対する強烈な批判が数あれど、それも食べたうえでのこと。プロには我々素人が及びもしない評価基準が存在し、結果批判的なコメントになっても仕方がないと言えます。今回はその前提を破ったうえでの発言であったため今回の騒動に発展しました。しかしここで注意して欲しいのが

「最終的には食べた」

「評価後のコメントについては的外れ内容ではなく、むしろアドバイスの要素が大きかった」

「涙した女性従業員に対しても”ごめんなさいね”と伝えたうえで不合格とした」

という点も評価すべきことです。

炎上したことで番組を視聴していない人にも今回の事態が知れ渡りましたが、「食べもしないで評価した」という1点のみがクローズアップされ上記に点についてはスルーされていることがあります。結果、「このシェフは悪だ!」と詳細を知らない人により、より大きな炎上へと繋がったのではないでしょうか。

  • 渦中のシェフとは
  • さてここまで件とシェフについて実名をぼかしてきましたが、調べてればすぐに実名が出てしますためここからは小林シェフと記載します。

    小林シェフの経歴の簡単にまとめると以下の通りです。

    銀座に店を構える現イタリアンシェフ。

    年齢は60代でありこの番組以外にも様々なメディアに出演されている、その道のプロです。

    当番組の発言からも分かる通り、物怖じしないズバっとした発言と、エネルギッシュな行動力を持っています。

    それは経歴からも分かりますね。

    大学を中退後、20代に様々な料理店を渡り歩き、26歳の時には自身の店をオープンさせいます。しかしその後店は繁盛しているものの、なぜか閉店します。これをきっかけにイタリアにて修行。イタリア料理の最高峰ともいえる「リストランテヴィッサーニ」に入店しました。帰国後は中目黒、銀座と自身の店を再度立ち上げ現在に至ります。

    この通り若くして一国一城の主を務め、その後も本場イタリアで修行、一流の料理店にて腕をふるうなどまさに一流の料理人と言っても良いでしょう。

  • 騒動による影響
  • そんな順風満帆ともいえる小林シェフですが、今回の騒動によりかげりが見えました。番組放送終了後、自身が経営するレストランへの悪評がネット上に書き込まれるようになったのです。なかには食事をしていないにも関わらずレストランや料理を貶める評価をつける人々まで現れました。これはおにぎりを食べずに評価をくだし、小林シェフへの意趣返しともいえるでしょう。またファミリーマートを応援するためか「おにぎりおいしかったです」といったコメントが出ていますが煽りのような発言と受け止められ、より炎上する事態となったのです。

    そしてこうした結果、思わぬ事態にまで飛び火することになったのです。騒動が小林シェフだけにとどまるのであればまだマシだったかもしれません。なんと誤って都内にある同性のレストラン経営者の店にまでこうしたコメントが寄せられるのでした。実際に被害をうけた別の小林さんはTwitter上にて人違いであることを周知しています。

    さすがにこれは酷いと言わざるえません。本人に伝えることはもちろん、批判内容については事実をもとに発言しなければなりません。こうした虚偽のコメントを送った場合、最悪その発言者にも何らかの法的措置が取られる可能性があります。

    このように小林シェフ、視聴者、そして関係のない第三者にまで騒動が及んだ今回の件、唯一救われた点があります。

    今回の被害者ともいえる、ファミリーマートのおにぎりがバカ売れしているのです!

    小林シェフに対抗してなのか、今回の騒動によって興味をもった人なのかはわかりませんが、ともかくこの 「直巻和風ツナマヨネーズおむすび」 が売れに売れているようです。Twitter上では売り切れの報告が続々寄せられました。筆者も気になり、ファミリーマートにいったところ1個だけ残っていたため即購入しています。とは言いつつも筆者は以前より何度かこのおにぎりを食べたことがあります。今回食べたものも感想は同じく、おいしいという以上のものはありませんでした。

    たまたまなのか上記のような理由であるのかは不明ですが、なにはともあれ商品が売れたことは良かったと言えるでしょう。ファミリーマート側もまさかこのような形で話題となると嬉しい誤算ですね。

    しかしここまでくると番組制作側の演出ではないか、炎上商法を狙ったものではないかと逆の疑惑も出てきますね。正直そこまで疑っても仕方がありませんね。被害者であるファミリーマートの売り上げに少しでも貢献できたらと願うばかりです。

  • まとめ
  • いかがだったでしょうか。今回は小林シェフが言動が本当に批判されるべきものなのかを焦点にまとめてみました。厳しい発言ではあったものの結果的には試食し、適切なアドバイスまで行っている点については評価されるべきではないでしょうか。一方で試食を渋り、番組の主旨、ルールに外れた件については非難されても仕方がないことでしょう。

    今回の件について小林シェフ側からのコメントや動きといったものは現在確認されていません。今後の小林シェフの言動が注目されます。

    皆さんは今回の件、どのように思われたでしょうか。是非感想をください。

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