キックボード利用規制緩和、免許、ヘルメットなしで運転可能に

  • 2022年4月22日
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キックボードの利用がより身近になります。
道路交通法改正に伴い、今後2年以内(2022年4月現在)に利用規制が緩和されることになりました。
これにより免許が不要など、利用ハードルが一気に下がります。
今回の変更点及び、現在のキックボードの利用状況についてまとめてみました。
今後キックボードを購入またはシェア利用する人などは是非最後までご覧ください。

キックボードとは

一般的に言われるキックボードとは正確には電動キックボードのことをさします。
車輪がついた板に電動式のモーターがとりつけられ、走行する乗り物をです。
もともとは1990年後半ごろに流行したキックボード。
それが近年では電動式モーターを付属した乗り物として再注目されています。
電動での走行となるため法律上での扱いは原動機自転車(原付)です。
そのため、運転する場合、原付の免許が必要となります。

また、原付のため、当然ですが、ヘルメットの着用義務がかされます。
走行場所も当然車道です。
これらを遵守しなかった場合には法律違反として罰則、罰金がかされます。
この他、ライトや鏡。ナンバープレートなど車体についても定められた装備が必要です。
ただし、2021年4月より一部エリアの事業者に対しては一時的にこれらの規制が緩和されています。
実証実験のため、国の許可を受けた授業者により貸し出されたキックボードについてはヘルメットの着用が任意であるなど、通常よりも利用しやすい状態となっています。

この他詳細については警視庁のホームページを参照ください。

どこが変わった?

今回の改正によりよりキックボードの利用が身近となります。
今回新たな車両区分として「特定小型原動機付自転車」が誕生します。
これは最高速度が20km/h以下であり、一定の要件を満たすキックボードが対象となります。
この区分に該当するキックボードの場合、通常とは以下のような違いがあります。

  1. 年齢が16歳であれば原付免許は不要
  2. ヘルメットの着用は任意
  3. 車道に加え、自転車道での走行可

免許が不要になるだけで一気に利用ハードルが下がったことになります。
これだけで利用者の母数が拡大したことでしょう。
また、ヘルメット着用が任意となったことで、例えば後述するようなシェア利用などが手軽になります。
ただしこうした規制が緩和されたことで懸念されるのが安全面です。
20km/hといえば、自転車を平均速度と同程度となります。
そのため速度については問題ないといえるかもしれません。
むしろ年齢制限があるだけキックボードの方が安全とみなすこともできます。
一方で手動で動く自転車と異なり、キックボードは電動です。
機器の故障や誤操作については今後も注意を払う必要があり、今後の課題となることでしょう。
また、これ以外にも今後さまざまな課題が増えることが予想されます。
現状ではキックボードの普及がまだまだ浸透していないため、事例が少ない状況です。
今回の規制緩和により多くの人がキックボードを利用することでこうした課題が集まります。
そして将来的にはより安全で、便利な機器、ルールを定める助けとなることでしょう。
危険性がゼロとはいいませんが、考えるだけでは分からないこともあります。
リスクを最小限にしつつも、キックボードの将来を考え、今回のような思い切りも必要なのかもしれません。
また、リスク以上のメリットも考えられることから結果的に今回の法改正に踏み切ったという見方もあります。

禁止行為

規制緩和されたとはいえ、それでも禁止行為は存在します。

  1. 飲酒運転
  2. ながら運転
  3. 2人乗り

今後増加すると思われる禁止は主に上記の通りです。
これらは現在の自転車同様、引き続き、禁止行為となります。
特に懸念されるのが飲酒運転です。
例えば終電を逃したサラリーマンが帰宅のためにキックボードをシャアレンタルする場合は注意です。
この時飲酒していれば当然運転してはいけません。
しかしシェアレンタルの場合は後述するように無人のポートにてキックボード使用するため、規制が難しいのが現状です。
飲酒の他、運転中に他のことを同時に行う行為も禁止です。
スマートフォンの操作、イヤホンで音楽を聴くなどがこれに該当します。
自転車の運転中にこれら行う人を見かけることも少なくありません。
今後キックボードが普及した際には必ずこれに違反する人が大勢出ることでしょう。

キックボードを利用する生活

キックボードはどの場面で活用できるのでしょうか。
原付と比較した場合、主なメリットは以下の通りです。

  • エコ
  • 初回費用、維持費が安い
  • 小回りが利く
  • スペースをとらない

なんといっても小さいサイズのため手軽に利用できることがその魅力でしょう。
自身で購入した場合の駐車スペースは最悪室内でも問題ありません。
原付に比べると本体価格も安く、ガソリンを使用しないため維持費もさほどかかりません。
電動であるため廃棄ガス出さずに済みます。

そのため、原付を必要としないものの、自転車は使いたくないという場合に利用されることが想定されます。
自転車は面倒(体力を使う)、でも原付を持っていないという層にはうってつけです。
活用する場面としては、会社、学校への出社、登校時でしょう。
朝の通勤ラッシュを回避回避したい人などは特にこのような移動手段を求めてやまなかったことかと思われます。

こうした人を中心に、自転車、原付に続く第三の選択肢として今後利用が拡大することでしょう。

利用する場合まずはレンタルがおススメ

この機会に是非キックボードに乗ってみたいと思った人も多いことでしょう。
Amazonでは安いもので2万台から購入可能です。
ちょっといい自転車と考えればそこまで高いものではないでしょう。
とはいえ、それでもいきなり購入するにはためられる金額です。
ましては現在発売中のものは「特定小型原動機付自転車」の条件を満たしていません。
購入するにしてもまずは法改正後まで様子を見た方がよいでしょう。
そこでおススメなのが、シェア、レンタルすることです。
東京都内をはじめ国内の主要都市を中心に着々とレンタルできる施設が増えています。
有名どころでは『LUUP』や『movicle』といった企業でしょうか。
利用方法はシンプルです。
スマートフォンのアプリにて事前登録を行いキックボードが設置されたポートに向かいます。
あとは車体に添付されたQRコードを読み取るだけです。
料金についてはおおよそどの企業であっても大きなばらつきはありません。
5,10といった分単位、300円もあれば乗ることが可能です。
月額費用が発生する専用プランなどに加入することで1回あたりの利用料が安くなるプランも存在します。
支払い方法についてはどこの企業であってもクレジットカード決済のみとなっていることがネックでしょう。
シェサイクル(自転車)のように交通系ICカード払いが利用可能となるとより便利かもしれませんね。
どこの企業を選ぶべきかは、ポートの設置場所と利用目的より検討しましょう。
例えば通勤、通学で使用する場合には毎日使用するためより料金がお得な月額プランを検討する、といった具合ですね。
法改正に向けて今後はより多くの企業が参入することが予想されます。
そのため今以上に選択肢は多くなることでしょう。
利用者には選択肢の幅が増えることは喜ばしいことですね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回の法改正により、国としてもよりキックボードを浸透させたい狙いがあると思われます。
移動手段の一つとして選択できるようになることはありがたことです。
一方で安全面を中心にまだまだ課題点が残っていることも事実です。
これらをうまく付き合い、解決しながら快適にキックボードを利用したいですね。

  • 法改定により免許不要、ヘルメットなしでの運転が可能となった
  • 法改定は2022年より2年以内を予定
  • 飲酒などの禁止行為はそのまま継続
  • コスパの良い乗り物として期待できる
  • まず始めるならシェア、レンタルがおススメ

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