お家時間が増える中、必要な物とそうでない物が明確になってきました。
そんなか便利なのがフリマサイト。
その代表的なサービスとしてあげられるのがメルカリです。
不要な物はなるべく高くで売り、必要な物を安く買う。
これほどエコなサービスはないでしょう。
スマートフォン1台でお手軽に始められることから利用する人は年々増加しております。
しかし利用者上昇という一因もあり、今回配送料金が値上げすることになりました。
値上げの詳細及び、利用者への影響について調査しました。
35円の値上げでどう変わる
2022年5月16日。
メルカリより利用者宛てに1通のメールが届きました。
「【重要】【6月16日(木)正午より】らくらく・ゆうゆうメルカリ便配送サービス料金改定のお知らせ」
重要と題されたメールの内容は、6月16日より配送サービス料金を変更する旨の事前告知でした。
変更とはいうものの値下げされる対象がないため、実質の値上げです。
サービス | 現料金 | 新料金 | 値上げ額 |
ネコポス | ¥175 | ¥210 | ¥35 |
宅急便コンパクト | ¥380 | ¥450 | ¥70 |
宅急便60サイズ | ¥700 | ¥750 | ¥50 |
宅急便80サイズ | ¥800 | ¥850 | ¥50 |
宅急便100サイズ | ¥1,000 | ¥1,050 | ¥50 |
宅急便120サイズ | ¥1,100 | ¥1,200 | ¥100 |
宅急便140サイズ | ¥1,300 | ¥1,450 | ¥150 |
宅急便160サイズ | ¥1,600 | ¥1,700 | ¥150 |
集荷サービス | ¥30 | ¥100 | ¥70 |
ヤマト運輸を利用する『らくらくメルカリ便』の場合、このように35円~150円の値上げとなります。
多くの人が利用するであればネコポスは35円と最小限に抑えらえています。
その一方でこちらも利用者が多い宅急便コンパクトについては70円の値上げと無視できない金額となります。
サービス | 現料金 | 新料金 | 値上げ額 |
ゆうパケット | ¥200 | ¥230 | ¥30 |
ゆうパケットポスト | ¥200 | ¥215 | ¥15 |
ゆうパケットプラス | ¥375 | ¥455 | ¥80 |
ゆうパック60サイズ | ¥700 | ¥770 | ¥70 |
ゆうパック80サイズ | ¥800 | ¥870 | ¥70 |
ゆうパック100サイズ | ¥1,000 | ¥1,070 | ¥70 |
郵便局を利用する『ゆうゆうメルカリ便』の場合、このように15円~70円の値上げとなります。
値上げが最小限なのがゆうパケットポストの15円です。
しかしこちらのサービスについては専用の梱包材またはシールの添付が必要でありこれらに別途費用が上乗せされます。
それを考えると他の値上げ額と同等といったところでしょうか。
この他詳細についてはメルカリホームページををご確認ください。
値上げの影響は
こうした値上げにより、利用者はどのような影響を受けるのでしょうか。
まず出品者側が送料を負担する場合、今回の値上げ分を加味したうえで商品を価格を決めなければなりません。
例えばネコポスを利用した場合で最低限を得るためには240円以上を設定しなければならないでしょう。
メルカリの場合、落札額より10%分がメルカリへの利用料(手数料)となります。
ここから送料料を差し引くことを掲載します。
よって、
240円-24円-210円=6円。
いかがでしょうか。収支としてはプラスですが、わずか6円の売り上げ。
梱包材の材料費や発送する手間を考えた場合、これだけの利益ではやらないほうがマシと考えてしまうことでしょう。
よって現実的には240円にどれほど利益を得たいかを考える必要があります。
一方で購入者側の場合、今後は送料値上げ分を上乗せした価格で出品されることを認識しなければなりません。
メルカリ内では値下げ交渉が日常的に行われていますが、出品者がマイナスとなるような交渉を行った場合、うまく取引が出来ない可能性があります。
送料が値上げした、ということを念頭に交渉を行っていきましょう。
値上げの背景は
今回の値上げの背景には、やはり全国的な輸送費の増加に伴う影響となります。
物価上昇などの社会情勢を総合的に鑑みた結果、メルカリ便配送サービスを継続しつつ、お客さま体験を一層良くしていく為の配送サービス利用料の改定でございますことを、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。
メルカリ『メルカリ便の配送サービス利用料金改定のお知らせ』より一部抜粋
値上げに伴い、利用者側には一切のメリットはありません。
そして今後も輸送費の上昇は避けられないことから、さらなる値上げが発生することも想定したほうがよさそうです。
定期的にメルカリを利用されている人であればこの輸送コストについていかに減額していくべきかを検討すべきでしょう。
他のサービスとの配送料比較
今回の値上げは妥当だったのでしょうか。
他のフリマサービスの配送料と比較してみましょう。
ここでは代表として『楽天ラクマ』と『ヤフオク!』の2社と比較します。
また送料は出品者負担とします。
※太字は最安値
サービス | メルカリ | 楽天ラクマ | ヤフオク! |
ネコポス | ¥210 | ¥200 | ¥170 |
宅急便コンパクト | ¥450 | ¥530 | ¥380 |
宅急便60サイズ | ¥750 | ¥800 | ¥700 |
宅急便80サイズ | ¥850 | ¥900 | ¥800 |
宅急便100サイズ | ¥1,050 | ¥1,150 | ¥1,000 |
宅急便120サイズ | ¥1,200 | ¥1,350 | ¥1,100 |
宅急便140サイズ | ¥1,450 | ¥1,550 | ¥1,300 |
宅急便160サイズ | ¥1,700 | ¥1,800 | ¥1,600 |
サービス | メルカリ | 楽天ラクマ | ヤフオク! |
ゆうパケット | ¥230 | ¥180 | × |
ゆうゆうパケットポスト | ¥215 | ¥175 | × |
ゆうパケットプラス | ¥455 | ¥380 | × |
ゆうパック60サイズ | ¥770 | ¥700 | × |
ゆうパック80サイズ | ¥870 | ¥900 | × |
ゆうパック100サイズ | ¥1,070 | ¥1,150 | × |
以上のようになります。
結論から言いますと
ヤマト運輸を利用する場合→ヤフオク!
日本郵政を利用する場合→楽天ラクマ
が最安値となります。
メルカリの場合、値上げ料金前であればヤマト運輸、日本郵政どちらで同一の最安値となっていました。
残念ながら今回の値上げによって最安値の地位を陥落した形です。
一方でヤフオク!では取り扱っていない日本郵政を利用できること、ヤマト運輸の場合ではヤフオク!に次ぐ安値である、というメリットが存在します。
どちらの輸送手段も利用でき、最高値でないということがメルカリにおける送料のメリットではないでしょうか。
3社のフリマサービスを利用することは手間がかかるため、1社だけに絞るというのであればどちらの輸送手段もそこそこの値段で使用できるメルカリを選択する、というのは間違いではないでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
わずかな値上げとはいえ、値上げは値上げです。
これをきっかけに値上げが続く、なんてことも懸念されます。
一方で今回の値上げによって他のフリマサービスへ乗り換えるべきかといえばそれほどの大きな影響はありません。
以前、シェアでいえばメルカリが最大手といえるでしょう。
値上げした送料についてもヤマト運輸、日本郵便の両方を使い分けることで大きな負担にもならないのではないでしょうか。
- 送料値上げは6月16日から開始
- 値上げした分だけ販売代金に上乗せしないと赤字になる可能性もある
- 今回の値上げによって同業他社の送料と比べるとやや高めになった
- 値上げ後もヤマト運輸、日本郵便どちらも適正価格で利用できることには変わりない