コロナ禍の影響により、ネットでの買い物が加速しました。
特に顕著だったのが日常的に消費するもの。
すなわち、食料品です。
昨今一気にに普及したネットスーパー。
かたや昔から存在する生協。
どちらも一長一短。
どちらがより便利でお得なのか。
筆者の実体験をもとにメリット、デメリットをまとめてみました。
・パルシステム→小さな子供用の商品が豊富
・コープデリ→商品点数が豊富
・イオン→普段使い
・西友→送料無料
・イトーヨーカドー→配送システムが優秀●筆者としては西友を進めたい、ただしその人のライフスタイルによっては他のサービスも検討すべき
調査対象はここ
今回以下の5つを対象に比較を行います。
〇生協
・パルシステム
・コープデリ
〇ネットスーパー
・イオン
・西友(楽天)
・イトーヨーカドー
いずれも全国に配送が可能な大手のところです。
これらを最低1ヶ月以上使用した体験をもとに
商品価格、送料、商品点数、担当者(配達人)の質より比較します。
生協の特徴
比較する前にそれぞれの簡単な特徴をまとめました。
<メリット>
・子供がいる家庭の場合、送料が無料
・置き配が可能
・紙の注文が可能
・牛乳パックを回収してもらえる
・注文時の欠品が少ない
<デメリット>
・注文して届くのが最長2週間後
・置き配時の発泡スチロールの箱が場所をとる
生協の特徴はなんといっても送料が安く、直接の受け取りが不要なことです。
家を空けがちの場合には大変重宝します。
かたやこの置き配によって手元に残るのが発泡スチロールです。
一軒家ならまだしもマンション住まいであれば玄関内に保管しておく必要があります。
これがとにかく邪魔です。
筆者が生協を解約するきっかけとなったのものこの発泡スチロールの邪魔さ加減によるものです。
さらに注文してから届くまでの期間が開いてしまうこともデメリットでしょう。
今すぐこれが欲しいと思っているのに届くのは2週間後。
届いた際には「あれ? こんなの頼んだっけ?」ということもしばしば。
届く際には不要となっていることもあります。
そのため計画的、定期的に消費する商品を注文であれば生協は重宝できるといえます。
以下、それぞれ生協ごとの特徴です。
パルシステム
<こんな人におススメ>
・食の安全性に気を配りたい人、小さいな子供がいる家庭
<メリット>
・添加物を使用しない食の安全を考慮した品が多い
・産地直送品が多い
・乳幼児を中心としたオリジナルの食べ物が多い
<デメリット>
・価格が通常のスーパーの商品と比べて高め
・スーパーで売っているような通常ブランドの商品が少ない
なんといっても最大の特徴は、安全性へのこだわり。
独自に仕入、開発した商品が多く、他の生協やスーパーでは出回らない商品が多く存在します。
特に防府南尾は乳幼児向けの冷凍食品です。
筆者も「野菜バランス」や「うらごしコーン」といった商品に過去大変助けられました。
これらは電子レンジで解凍し、担当で利用できる他、別の食材と混ぜることで手軽な1品として食卓に出せます。
パルシステムを止めるきっかけとなったのはやはり価格が高いこと。
そして普通の商品の種類が少ないことです。
食にこだわるだけあって価格としてはやや高めです。
また、オリジナル商品が多い反面、スーパーで売っているいつもの商品が少なく、注文時の選択肢が狭まります。
コープデリ
<こんな人におススメ>
・オリジナル商品と通常商品をバランスよく買いたい人、冷凍食品をよく買う人
<メリット>
・オリジナル商品と通常ブランドの商品の点数バランスが絶妙
・冷凍食品が豊富
・割引サービスが充実
<デメリット>
・スマートフォンでの注文時、注文画面が重い
パルシステムと比べてオリジナル商品と通常の商品がいいかんじのあんばいで揃っています。
また、冷凍食品が豊富であり、大容量の商品も充実しており巣ごもり需要としては大いに役立ちます。
デメリットとしては注文時、なぜかスマートフォンフォンの画面では画面遷移に時間がかかります。
PCであれば比較的問題ありませんがなぜかスマートフォンの場合は時間がかかります。
後にネットスーパーでも同じ事象が見られます。
ネット注文の場合、在庫をリアルタイムで調整する必要があるため画面が重くなっている可能性があります。
それ以外は特にデメリットがなく比較的使用しやすい生協でした。
ネットスーパーの特徴
<メリット>
・最速当日に商品が届く
・商品の種類は店頭ものと同じ
・スーパーごとのポイント制度が存在する
・独自の割引、特売がある
<デメリット>
・送料が発生する
・ビニール袋が大量に増える
・商品の品質を選べず、ばらつきがある
・欠品が多い
・商品を受け取れない場合手数料が発生する
ネットスーパーはなんといっても届くのが早いです。
そしていつも使っているスーパーのためなじみのある商品が多く、慣れたいつもの味を選ぶことができます。
またスーパーごとにポイント制度が存在し、リアル店舗での連動もできます。
デメリットとして送料が発生すること。
スーパーによっては「○○円以上で無料」や「〇時~〇時まで送料○○」といったかたちで条件によっては無料、減額されます。
この他、届く商品、特に野菜や果物について色つや、見た目を選ぶことができないためあたり外れが多いことがあります。
商品として食べられない、ということはありませんがこだわる人、気になる人は気になることでしょう。
あと地味に気になったのがビニール袋が大量に余ることです。
商品はビニール袋に入っているため大量注文すると多くのビニール袋を使用しします。
ネットスーパー使用当初はありがたいと思った判明、常用的に使っているとそのうちビニール袋を保管しきれず廃棄してしまいます。
環境的にもビニール袋代(直接のビニール袋代は発生しませんが送料や商品代金に上乗せされているはずです)にしてももったいないためここはどうにかしたいところです。
最後にネットスーパーの最大の特徴として、商品を受け取れない場合には手数料が発生することです。
置き配といった条件を除けば通常、商品を本人受け取りが必要となります。
商品を受け取れなかった場合の再発時に手数料が発生します。
よって必ず置き配または在宅時に受け取れるようにしなければなりません。
イオン
<こんな人におススメ>
・イオンを普段使いしている人。発送元の店舗の担当者がまともであること。
<メリット>
・イオンのプライベートブランド商品が購入できる
<デメリット>
・送料は配送地域ごとに固定
・誤配送時の担当者の対応が最悪
イオン店舗と同じ商品が買えます。
そのためなじみ深い商品であり、点数面について困ることはありません。
商品の値段についてもリアル店舗とそこまだ大きな差はなく利用しやすいと感じていました。
しかし「もう二度と使わわない」と感じた事件が発生して以降、もう使っていません。
ある時他のお客さんの商品が筆者宅に誤って届きました。
このお客さんが困ると思い、すぐにイオンにコールセンターへ電話したところ
10分以上待たされて挙句、次の注文時に商品を回収する、との回答をいただきました。
電話代もかかり、届かなかったお客さんのフォローはどうなっているのか。
そして次の注文時までこの商品(10キロの米)を保管しなければならないのか。
そもそも次の注文をすることを強制されるのか。
さまざまな想いが巡り勝手な言い分に憤慨しました。
結果的に後日、イオン本社に連絡し、すぐに回収してもらいました。
これがイオン本社の以降だったのかそれともネットスーパー担当者または商品発注元の店舗担当者の意思だったのかはわかりません。
いずれにしても今後同じことが起こりうることを恐れ、二度とイオンのネットスーパーは使用しないと誓いました。
これがたまたまなのかそれとも常習的なものなのか判断ができませんが、こうした事例があったことを念頭に利用の可否を判断ください。
この事件が無ければそのまま使っていただけに非常に残念です。
西友(楽天)
<こんな人におススメ>
西友を利用している人または楽天ポイントをためたい人。送料にお金をかけたくない人で在宅が多い人。
<メリット>
・送料無料の条件がゆるい
・イレギュラー時の対応が適切
・クーポン発行が多い
<デメリット>
・商品点数が少ない
・楽天圏内の人にはうまみが少ない
現在も筆者が利用し続けているところです。
普段の買い物自体、西友の利用が多く、ネットスーパーと併用しています。
何より気に入った点として送料無料の条件がゆるいことです。
商品の合計価格によって送料が変動します。
3500円以上の買い物であれば送料無料のため、1回の買い物としてはハードルは低いのではないでしょうか。
ただし在宅が前提となるため、必ず受け取り時間帯に在宅することが必須です。
筆者が継続利用した経緯として、担当者の対応が真摯であったことです。
それまで利用していたイオンスーパーで痛い目を見て以降、配送時の担当者やコールセンターの担当者の対応、態度については敏感になっています。
とある注文時、注文システムでトラブルが発生しました。
結果商品が届くかどうかわからずヤキモキしていました。
その後商品は届き、配達担当者からは真摯な謝罪をいただきました。
システムトラブルのため、その人自身が悪いわけではないにも関わらず。
またこの時の商品について代金が無料となるばかりか、後日2000円の割引チケットも配布され、アフターフォローとしても満点です。
こうした理由により筆者今後も西友を利用し続けようと決死しました。
デメリットととして商品点数が店舗より少ないと感じました。
また、楽天ポイントが貯まる一方で楽天圏外の人にとってはそこまでお得感はかんじません。
ポイント還元による割引はあるものの微小です。
イトーヨーカドー
<こんな人におススメ>
・イトーヨーカドーを普段利用している人、置き配を利用したい人。
<メリット>
・置き配、在宅(接触、非接触)を選択できる
・初回利用は送料無料
・時間帯、受取方法によって送料が低価格となる
・配達状況をメールで随時把握できる
<デメリット>
・商品点数が少ない
イトーヨーカドーの最大の特徴は配送方法によって送料が変動することです。
日中であれば220円、朝早い時間や夜遅い時間など需要が多い時間帯は330円以上になります。
そのためピーク時の時間帯を外すことができれば送料を220円に抑えることができます。
筆者が気に入った点として、配送タイミングを事前にメールで知らせてくれる機能です。
配送時間が指定できるものの、その時間帯は数時間あります。
例えば8:00~12:00を指定した場合最速8時に届くこともあれば12時に届くこともあります。
この間、完全に在宅することになります。
しかしイトーヨーカドーの場合、配送直前にメールが入る(これから配送します~)ため、
事前におおよその到着時間を把握できます。
よって例えば、上記時間帯に少し外出したい場合であってもメールがまだ届いていないようであれば
出かけることも可能です。
この他、在宅していたもののトイレやお風呂で受け取りができなかった、という不幸な事故も防ぐことができます。
このサービスは他のネットスーパーにはありません。
イトーヨーカドーの最大のポイントと言ってよいでしょう。
デメリットとしては商品点数が少ないことです。
これも人によりけりです。
筆者普段からイトーヨーカドーを利用しないユーザーであるためそのように感じただけかもしれません。
まとめ
以上の特徴から商品価格、送料、商品点数、担当者(配達人)の質で表にまとめてみました。
項目 | パルシステム | コープデリ | イオン | 西友 | イトーヨーカドー |
送料 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | 〇 |
商品価格 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
商品点数 | 〇 | ◎ | 〇 | △ | △ |
担当者 | 〇 | 〇 | × | ◎ | 〇 |
やはりどこも一長一短といったところでしょうか。
同じようでもそれぞれの特徴が存在するため、その人の生活にあったサービスを選ぶことがベストです。
特に生協とネットスーパーでは利用目的が異なります。
生協→送料無料がいい、小さいな子供のため商品が豊富がいい、そこまで急がない
ネットスーパー→送料がかかってもいいので今すぐ商品が欲しい
これらの特徴を把握しながらライフスタイルの変化に合わせて切り替えて使用することがよいと思われます。
そのため一長一短はあるものの、どちらがサービスとして優れているかという点の比較は困難と感じました。
同じ目的、土俵ではないためある意味当然といえば当然でしょう。
このうえで筆者のおススメは西友。
次点でイトーヨーカドーです。
ただし乳幼児がいある場合にはパルシステム、コープデリを選ぶとよいでしょう。
是非今後の参考にとうぞ。