布おむつはママパパの救世主となりえるのか?

  • 2022年1月15日
  • 2022年1月28日
  • 子育て
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2022年1月12日にYAHOOニュースにて『使用済みおむつ持ち帰りルール』の特集がありました。保育園では使用済おむつは保護者が持ち替えなければならないところがあります。記事によりますとその割合が東京では2割、大阪では6割と大きな差が出たことについて着目しています。

持ち帰る場合と保育園で処分する場合、それぞれメリットデメリットがあります。どちらの場合が良いかは家庭ごとに違うと思いますが、迷うようであれば第三の選択し、『布おむつ』を検討してみてはいかがでしょうか。

筆者は布おむつを採用する保育園に子供を通園させていた経験があります。この実体験をもとに紙おむつと比較しながらメリット、デメリットについて解説していきます。

果たして布おむつは再び覇権となりえるのか、そして少しでも子育て負担を軽くしたいママパパの救世主となりえるのか。布おむつの魅力を見てみましょう。

布おむつを採用する保育園への入園を検討されているママパパは是非参考にしてください。

そもそも布おむつって何?

そもそも布おむつとは何か。2022年現在、保育園に通う子供をもつ保護者であればギリギリ知っている、もしくは子供事態に実際に使用していた、という方がいるのではないでしょうか。

布おむつとはその名の通り布、正確には綿素材でできたおむつとなります。形状は2種類存在しますが、おむつカバーが別途必要かどうかの違いだけです。布おむつにはおむつカバーとよばれる布おむつを子供の股に固定させるカバーが必要となります。布おむつの形状は本当にただの布。

分厚いふんどしをイメージしていただければわかりやすいです。そのため身体にセッティングするためにはマジックテープといった留め具が必要となり、その役割をおむつカバーが果たしています。

このおむつカバーと一体となったタイプの布おむつであれば別途おむつカバーは不要ですが、大きさが調整できないため、身体の成長に合わせたサイズを都度必要としますね。

逆におむつカバーを必要とするタイプであれば布の大きさを身体の大きさに合わせて調整できるため、フィットしやすいメリットがあります。しかし別途おむつカバーが必要となり、その分の費用や洗濯の手間が発生します。

<ここまでのまとめ>

・おむつカバー一体型タイプ→おむつカバーが不要、サイズの微調整ができず、その都度新しく用意する

・おむつカバー別タイプ→おむつカバーが別途必要、身体にフィットしやすい

どちらを使用できるかは保育園ごとによって異なるようです。筆者の場合はおむつカバー別タイプであったた入園気が決まった直後におむつカバーを買いに走りましたね。

おむつカバーは赤ちゃん本舗や西松屋など、赤ちゃん用品専門店でなければなかなか売っていません。必要となったらすぐに買いにいける準備をしましょう。

サイズについてはS,M,L表記の物もあれば70,80,90といった数字表記のものがあります。基本的には多少大きくても問題ありません。最悪大きくなった際に使えます。

布おむつの歴史

布おむつは江戸時代から使われていたとされます。1970年頃まで(今より約40年前)は普及していましたが、当時スウェーデンで開発された紙おむつが日本にも流入してきました。その後1980年頃になると紙おむつの性能が飛躍的に向上し、結果、現在に至るまで紙おむつが主流となったのです。

しかし2021年現在でも一部保育園では利用されており、昨今における自然環境への配慮から布おむつへの関心が再燃しています。

紙おむつのメリット、デメリット

まずは紙おむつのメリット、デメリットを確認してみましょう。

・メリット:後始末が楽、持ち運びが楽

・デメリット:ゴミが多く出る(環境に悪い)、布おむつと比べて割高、購入頻度が多く手間

なんといっても紙おむつのメリットといえば手間がかからない!この一言に尽きます。

履かせる、脱がせる、捨てるこれらがとにかく楽です。布おむつ経験者からするとこれは圧倒的で、何より魅力的です。特に汚れたらすぐに取り換えられることは大変ありがたいことですね。

また、外出時にかさばらずに持っていけます。さらに使用済であれば現地で捨てることもできます。

最近では駅、百貨店等あらゆるところにベビー休憩室が設置されており、ママパパには大変助かる世の中となっていますね。

逆にデメリットといえばゴミが出ること、布おむつと比べるとコストがかかることでしょう。

コストの詳細については下記にて紹介していますのでそちらをご確認ください。

布おむつのメリット、デメリット

続いては布おむつのメリット、デメリットを確認してみましょう。

・メリット:ゴミがでない(エコ)、紙おむつと比べてコストがかからない、一度買うだけでよい、肌にやさしい

・デメリット:着脱が手間、洗濯が必要、持ち運びにかさばる、

       紙と比べて吸収率が低いため場合によっては服が汚れる、交換頻度が高い

上記の通り紙おもつのメリット、デメリットが逆転していると考えてもらえれば分かりやすいですね。

大きな違いとしては赤ちゃんの肌にやさしい、という点がメリットとしてあげられます。綿素材であるため、ごわごわせず、やわらかな感触で赤ちゃんも気持ちよく過ごすことができます。

ただし吸収率が紙と比べて悪いため、おしっこした場合には不快感が増します。またおしっこの量によっては吸収しきれずにズボンが濡れてしまう恐れがありますね。筆者の場合でもこれはよく経験しました。

おむつカバーとほぼセットで濡れたズボンを保育園より回収していました。しかし吸収率が悪いことはデメリットばかりではありません。不快感が強いため赤ちゃんがおしっこしたことにすぐ気づき、これがトイレトレーニングのきっかけとなるのです。実際に筆者の保育園でもこの理由により布おむつを推奨していたぐらいです。

その結果かどうか分かりませんが、子供のトイレデビューはすんなりいきました。

細かなところは以上ですが、何より大きく差異が分かれるのが、コストでしょう。

ではどれぐらい布おむつが割安なのか。実際に計算してみましょう。

布VS紙 どちらがお得?

布おむつと紙おむつ、それぞれ具体的にどれぐらいの費用が発生するのでしょうか。

ここでは保育園に3年間通うことを想定した算出結果となっております。

・紙おむつ

 1枚あたり:20円

 1日の使用枚数:7枚(新生児なら10枚以上)

 20円×7枚×365日×3年=15,3000円

・布おむつ

 布おむつ1枚あたり:150円

 布おむつ枚数:40枚(1日あたり10枚使用を想定、それを4日分準備)

 おむつカバー1枚あたり:1,200円(S、M、Lを各5枚ずつ)×15枚

 150円×40+1,200円×15枚=24,000円

これにおむつ、カバーの洗濯代(水道、洗剤)が別途プラスされることになります。

いかがでしょうか。布おむつの方が圧倒的に安くすみます。

紙おむつの場合は使い捨てのため、必要になる都度購入しなければなりません。

一方で布おむつについては最初に布おむつとおむつカバーをそろえれば以降は洗濯代

(+サイズが代わればおむつカバーは新たに必要となりますが)のみがランニングコストとして

発生しますね。

よって、日々、少額での費用が発生する紙おむつか、初期費用が高い布おむつとするのか、人によってどちらが望ましいかはそれぞれかと思います。

重要なのはママパパにとってどちらがより最適解であるか、ということです。

費用面だけでみれば布おむつの圧勝ですが、そこには洗濯という名称できない業務が発生します。

例えばお仕事で時給1万円を稼ぐママが毎日布おむつの洗濯に1時間かけた場合どうでしょう。その家計は毎日1万円を使って洗濯していることにはならないでしょうか。

さすがにこれは極端な例ではありますが、重要なのはこの洗濯やおむつの着脱の手間など、目に見えない手間にどこまでお金を出せるか、という点です。

よって今回の布おむつVS紙おむつについて

コストは布おむつ

手間は紙おむつ

にそれぞれ軍配がありました。

布おむつの場合であればコストを下げて、手間を増やす。紙おむつの場合はコストをかけて、手間を減らすという考えですね。

いいとこどり? 第三の選択肢布『布おむつサブスク』

ここまで散々布おむつは手間がかかると紹介してきましたが、ここである程度費用と抑え、かつある程度手間がかからないという第三の選択肢を紹介します。

それが布おむつサブスクです!(勝手に筆者が命名しています)

どういうものかといいますと、保育園側が布おむつを用意し、貸し出します。

保護者は月額定額料金を保育園に支払うことで、保育園にいる間の一切のおむつ管理を委託できるのです。

受け取った料金を使い、保育園はクリーニング会社におむつのクリーニングを依頼します。

これにより冒頭に紹介した 『使用済みおむつ持ち帰りルール』問題もあっさりと解決できます。なぜなら持ち帰る必要がないからです。布おむつをそもそも購入する必要もなく、何より洗濯する必要がない、というのが大きなメリットではないでしょうか。筆者はまさにこれを利用していましたが、手間とコストをそこそこ抑えることができる

便利な制度といえるでしょう。

メリット、デメリットは以下の通りです。

メリット:洗濯不要、おむつを購入する手間が不要、おむつを他の子どもと共有しなければならない

デメリット:どらだけ使用しても固定料金が発生する、保育園に行くたびに保護者が布おむつを着ける必要がある

このように手間についてはほぼ解消されます。唯一保育園に行くたび、事前に家で布おむつに履き替えさせなければなりません。

料金についてはどれだけおむつを交換しようと一定金額となります。筆者の場合は月額2,000円でした。

上記同様3年間を想定するとおむつカバーを含め

2,000円×12か月×3年+ 1,200円×15枚 =90,000

と、紙おむつと通常の布おむつ使用との間の金額となりますね。

9万円でおむつ使い放題のサブスク、これが高いか安いか判断が難しいところですね。

筆者の場合は「月2,000円でおむつを洗わずに済むのであればラッキー」という感覚でした。

何より持ち帰る必要がないため、そのままスーパーに立ち寄れるのがありがたかったです。

金額面以外で気になる点があるとすれば、それは他の子どもとのおむつを共有しなければならないことですね。

共有といっても当然、プロの業者がきれいにクリーニングしたものとなるため、汚れは当然残っていません。

これは気分の問題です。気にしない親御さんであればなんともありません、許容できないという親御さんも一定数

いるのではないでしょうか。筆者も少し引っかかるものがありましたが、仕方がないぐらいの感覚で最終的には納得しています。

以上が布おむつサブスクの概要となります。唯一の欠点、おむつ共有が問題なければ是非この制度を取り入れている保育園の入園を検討しましょう。

結論

以上のよう布おむつと紙おむつ、どちらが良いかという問題はコストの比較だけでなく、どれほど手間がかかるかという点についても念頭に置かなければなりません。

コストと手間を天秤にかけ、より比重が高いのはどちらなのか。

家庭ごとに答えは違ってくることでしょう。

そんななかで布おむつサブスクというのは両方のいいとこどり案として検討の余地があると思います(コストも手間も中途半端とも言えますが)。

それを踏まえ、今回のタイトルでもある「布おむつはママパパの救世主となりえるのか」について立ち返ると、救世主となる場合もある、というのが結論でしょう。

子育て負担軽減という観点かれみれば布おむつサブスクはまさに理想といってもよいかもしれません。他方、コスト面については紙おむつほどではないため、家庭によっては不満が残ることでしょう。

しかし今後布おむつについてはエコな観点より需要は伸びると考えられます。また昨今流行りのサブスクという考えも取り入れ、今後固定料金でのレンタルという事業はおむつ業界でも拡大することになるのではないでしょうか。

それが一組でも多くの家庭の助けとなることを願うばかりです。

 

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