置き便はトラブルの元? 不在に荷物を受け取る手段について

  • 2022年5月13日
  • 2022年5月13日
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コロナ禍により非接触であることが求められる昨今。
荷物の受け取りにおいても対面を避けることや置き便の利用が推奨されています。
この置き便が広まると共にその課題も見えてきました。

今回はこの置き便にまつわるトラブルについてまとめてみました。
また、置き便以外にも、家に不在の状態でも荷物を受け取れる方法を紹介します。

置き便とは

置き便とは、あらかじめ受取人が指定した場所に非対面で荷物を届けすることです。
指定できる場所は主に宅配ボックスや玄関前、置き配用に設置されたバックなどがあります。
置き便を利用するメリットとして、配達人との接触を避けることがあげられます。
これにより、自宅に不在時でも荷物を受け取ることができるようになりました。

早く荷物を届けて欲しいけど、そのタイミングで家にいることが難しい、といった要望に対応できる大変便利なサービスといえるでしょう。
また、配達側のメリットも存在します。
それは再配達を減らすことができる、という点です。
国土交通省の調査によると、荷物の再配達率は約11%とのこと。
10件に1件は荷物を最初の配達で受け取ることができていない、という計算となります。
日本国内において荷物の再配達は配達側の完全なサービス(無料)として成り立っています。
そのため、再配達が発生すればするだけ配達員やその会社への労力、コストが発生します。
人手不足による人件費や輸送費が高騰する昨今においてこれは今すぐ対処しなければならない課題といえるでしょう。
それを打開するために期待されるのが置き便という手段でした。

拡大することで見えてきたい課題

さて一見すると便利な置き便ですが、利用するにあたりさまざまなトラブルが発生しています。
主なトラブルは下記3点です。

  • 指定した場所に荷物を置いてもらえなかった
  • 荷物が濡れていた、汚れていた
  • 荷物が届かなかった

いずれも重大なトラブルに繋がる内容ばかりです。
置き便を成立させるための条件があるとすれば「荷物を正常な状態で必ず届ける」という点ではないでしょうか。
置き便はある意味、配達側がキチン荷物を問題なく届けてくれる、という信用の上に成り立っています。
そのため指定外の場所に置かれたことで荷物が破損するケースや置き便したことで汚れがついたなどは致命的なトラブルといえるでしょう。
次のトラブルとして荷物が届かなかった、紛失したという場合です。
荷物が届かなかった理由として、指定された置き便スペースを確認できなかったことがあげられます。
これだけであればまだマシかもしれません。
これがもし、配達側は荷物を届けたが、受取人が荷物を回収する際に荷物が存在しなかった、場合は最も最悪なケースといえるでしょう。
荷物が第三者に盗まれたまたは荷物を指定の場所以外に置いたことでどこかにいってしまったなどが考えられます。
さてこのような場合には誰が荷物を補償、弁償することになるのでしょうか。
これはその時々の状況によって異なるようです。
例えば、双方に非がないようであれば荷物を送る側が全額補償するといったケースが一般的に用です。
Amazonの場合は同一商品に再送、在庫がなければ全額返金といったように完全に補償されます。
おおよそこのように荷物を送る側が補償する可能性が高いようです。
特に置き便契約がなされていないにも関わらず配達側が勝手に置き便を行った場合にはほぼ間違いなく、配達側の責任となります。

以上のように一見便利な置き便ではありますが、送る側、受け取る側双方にとってのリスクもあることがわかります。
荷物が無事に届けられなかった場合にどのように対処するのか。
そもそも荷物を無事に届けられるようにする。

という点において今後も改善すべきことがあるようです。

多様な荷物の受け取り方法

ではここからは置き便以外に、不在時における荷物の受け取り手段について紹介します。
これらのサービスを利用することで、不在時にも安全に荷物を受け取ることができます。
また、配達側としても再配達が不要となるため双方にとって大きなメリットがのぞめます。

今や自宅以外のところで荷物が受け取れるようになりました。
用途に応じてこれらのサービスを併用することを検討しましょう。

  • PUDOステーション
  • クロネコスタンド
  • 楽天BOX
  • 運送会社、郵便局
  • コンビニ

PUDOステーション
Packcity Japan(パックシティジャパン)が運営する宅配便ロッカーです。
PUDO(プドー)は駅やコンビニ、公共施設など人が多く集まる場所に設置されています。
玄関前や宅配ボックスはもちろん、自転車のかごやマンションの管理人に預けなどさまざまな場所を指定し受け取ることができます。
ここ数年シェアを伸ばし、街中でも見かける機会が増えました。
荷物の受取先に指定することはもちろん、ヤマト運輸やメルカリといった提携会社の商品であれば商品を送ることも可能です。
どこにでも設置されており、かつ送ることもできるというのが大きな特徴です。

クロネコスタンド
ヤマト運輸が手掛ける宅配業界初のセルフ型店舗です。
通常のヤマト運輸と同様、荷物の受け取り、送付が可能となります。
これらを実施する場合には自身のスマートフォンを店舗に設置された操作端末が必要となります。
セルフ型という名のとおり、ヤマト運輸の職員は常駐しておらず、作業は全て来店者が行うことになります。
2019年に東京都江東区に第一号店がオープンしました。
残念ながらまだこの一店舗のみのため、今後の拡大が期待されます。
前述したPUDOステーションでは受け取ることができない大きめのサイズの荷物を受けることができます。
また、同じ届け先に複数の荷物があった場合には1つのロッカーでまとめて受け取ることができるなど、他の宅配ロッカーとの差別化が目立ちます。

楽天BOX
名前の通り、楽天が運営する宅配ボックスです。
楽天ショップにて購入した商品をこちらの宅配ボックスで受け取ることができます。
現在は大阪のなんば駅や福岡の天神駅など西日本に数ヶ所設置されています。
楽天ショップユーザーであれば利用する選択肢の一つとして検討してよいものと思います。
しかし設置場所が少なく、使用できるショップが限定されているため今後の拡大が課題となります。

・運送会社、郵便局
運送会社や郵便局など自宅近くの営業所に直接、荷物を受け取りに行く方法です。
自宅近くに営業所があるのであればぜひ利用したいところです。
自宅に荷物を届けてもらう場合よりも早く荷物を受けることができる可能性があります。
急ぎで商品を受け取りたい場合には是非利用しましょう。
デメリットとして、荷物を引き取りに行ける時間帯が制限(営業時間内)されることです。

・コンビニ
もはや定番となりつつあるコンビニ受取です。
コンビニであればどこにでもあることが多いため、受取場所には困りません。
一方でコンビニ受取できる荷物が限定される点です。
例えばAmazonの商品であっても一部受取不可な場合があります。
また極端に大きな荷物やクール便なども無理です。
また、宅配ロッカーなどと異なり、本人確認や印鑑が必要な場合があります。
これらの条件、手間について問題ないのであれば紹介したなかでは一番簡単に利用できる方法ではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。
置き便にはまだまだ課題が残されています。
しかしこれらを解決することでより便利に荷物を受け取ることが可能となるでしょう。
街中になる宅配ロッカーなども普及してきたため、これらと共に併用したいところです。
これらを活用することで荷物を送る側、受け取る側双方の労力を減らすことを目指しましょう。

  • 置き便の普及率はまだ低い
  • 置き便によるトラブルは少なくない
  • 置き便は人で不足や輸送コスト削減の切り札となる
  • 置き便以外での受け取り方法も多数存在する
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