セブンイレブンがコーヒーの値上げを発表しました。
「セブンカフェ」シリーズが2022年7月4日から現在より10~30円の値上げとなります。
セブンイレブンといえばコンビニにおいて入れたてコーヒーを最初に導入したいわばパイオニア。
安いものでは100円で購入できるにも関わらず高いクオリティが人気を博しています。
朝、サラリーマンがコーヒー片手に出社する、という風景も今では当たり前となりました。
そんな庶民の味方であるセブンカフェに激震が走りました。
昨今の値上げの例に漏れず、ついにセブンイレブンのコーヒーまでもが値上げとなったのです。
気になる対象商品と価格についてまとめています。
また今後他のコンビニについて、値上げに追随するのか調べました。
レギュラーサイズは10円、ラージサイズは30円の値上げ
7月4日より値上げとなるのは以下の商品です。
商品名 | 現行価格 | 新価格 | 値上げ額 |
ホットコーヒー レギュラー | 100円 | 110円 | 10円 |
ホットコーヒー ラージ | 150円 | 180円 | 30円 |
アイスコーヒー レギュラー | 100円 | 110円 | 10円 |
アイスコーヒー ラージ | 180円 | 210円 | 30円 |
ホットカフェラテ レギュラー | 150円 | 180円 | 30円 |
ホットカフェラテ ラージ | 200円 | 240円 | 40円 |
レギュラーは10円、ラージは30円の値上げとなります。
カフェラテについてはレギュラーが30円、ラージが40円です。
100円ぽっきりで手軽に買えたことが最大の売りでしたが、今後はそうもいきません。
残念ながらワンコインでなくなったのが、心情的にはインパクトが大きいのではないでしょうか。
一方で新価格であっても缶コーヒーより安いと考えるとまだ救いがあるともいえますね。
詳細な現行価格についてはセブンカフェサイトをご参照ください。
高級路線を打ち出すもタイミングは…
さて、今回の値上げ理由ですが、ごたぶんに漏れず、原材料、人件費、輸送費値上げの影響です。
仕方がないとはいえ、ついにコーヒーまでもが値上げとなったのかと考えると、この値上げラッシュもいよいよきわまってきたといえるでしょう。
一方でセブンイレブンは5月末より高級コロンビア豆を使用した新商品「高級コロンビア・スプレモブレンド」を発売したばかりです。
レギュラーサイズで140円と、通常と比べやや値段が高くなっています。
少々高くてもより美味しいコーヒーを飲みたい、という需要を反映したものと推察されます。
通常のコーヒーとの差別化を図りつつ、より利益率を見据えた戦略だったのではないでしょうか。
しかしここにきて通常のコーヒーが値上げとなると、価格の差がつまってしまいました。
今回の値上げ発表ではこちらの「高級コロンビア・スプレモブレンド」について、対象ではないようです。
そのため今後は通常コーヒーが値上げとなると”価格があまりかわらないなら美味しい方がいい”という層が出てくる可能性があります。
そのため、セブンイレブンとしては今回「セブンのコーヒーが値上げ」というマイナスイメージを顧客がもってしまった一方で、高級商品への顧客誘導も期待している可能性があります。
他社は様子をみつつ追随の可能性あり
セブンイレブンというコンビニ最大手が今回値上げに踏み切りました。
他社はどうなるのでしょう。
店内コーヒーに力を入れている、ローソン、ファミリーマートについて調査しました。
結果、現在のところ、価格は据え置きとのこと。
ローソン、ファミリーマート2社ともセブンカフェの現在の価格と同一となっています。
つまりは一番小さいサイズで100円ということです。
セブンイレブンの値上げ理由は確実にこの2社にも影響が出ることでしょう。
そのためこれら材料費の高騰などを自社でしばらく補填することになりそうです。
これがいつまでも続けることができるのか、というのが一つの焦点でしょう。
今後高騰傾向が続くようであれば遠くない未来、2社も値上げに踏み切る可能性は十分に考えられます。今回、セブンイレブンが値上げしたことでどれほどの影響が出るのか。
一種の試金石として2社も注目することでしょう。
セブンイレブンの値上げが世間的に受け入れられたことを確認できればそれに追随することでしょう。
特にファミリーマートの場合、4月時点ですでに一部のコーヒー価格の値上げを実施しています。
一方で6月6日にはコーヒーのリニューアルを行っており、その上で価格は据え置きとのことです。
また、ローソンについても同日、コーヒーのリニューアルを発表しており、コンビニ間において増々入れたてコーヒーのシェア争いが激化しています。
今後もこうした商品の刷新、リニューアルが加速することでクオリティが上がることは顧客としては喜ばしいことでしょう。
一方でそのタイミングを機に、値上げをするという可能性も考えられます。
よっていついかなるタイミングであっても値上げすることは覚悟しておいたほうがよさそうです。
まとめ
いかがったでしょうか。
残念ながら値上げについては今後も避けて通れないでしょう。
ただしセブンイレブン以外のコンビニについての値上げ時期は未定です。
まずは今回の値上げによってどのような影響がでるかが一つの指標となることでしょう。
今後のコンビニ業界の動向に注意したいところです。
- 2022年7月4日から値上げが確定
- 現在の価格より10~30円の値上げ幅
- ローソン、ファミリーマートと比較すると、価格が一番高くなった
- ローソン、ファミリーマートは現状据え置きを表明するも今後値上げする可能性は高い