【学生必見】寮生活の実態【実体験】

  • 2022年3月5日
  • 2022年3月7日
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新生活紹介シリーズの第2弾です。
今回は寮について紹介します。
第1弾の下宿編については下記記事をご覧ください。
下宿と寮の違いなどを紹介しています。

【学生必見】下宿生活の実態【実体験】

筆者が寮生活を経験したのは社会人1年目の時でした。
会社の寮とはいえ、学生寮とさほど違いはないと思っています。
学生、新社会人どちらであっても参考になるはずです。
是非最後までご覧ください。

そもそも寮とは

まずは寮について解説します。
寮とは、学生や社会人向けの多人数用の住居となります。
法律上は寄宿舎に分類されています。
寮と寄宿舎の関係まで説明するとややこしくなるためここでは割愛します。
といってもほぼイコールと考えてよさそうです。
寮は学校や会社がそこに所属する人に向けに用意する施設です。
主な目的として、実家が遠方にある学生に向けたサービス、会社員であれば福利厚生の一環などがあげられます。
学生や会社員にとってもメリットが多い一方で提供する側にもメリットがあります。
学校であれば多くの学生を呼ぶこむための目玉の一つとなります。
これは単純に入学者数を増やすだけの目的だけではありません。
学校と住むところが近ければそれだけ勉強や部活動に割く時間を捻出することができます。
また、共同生活を行うことで集団行動の大切さを知ることができます。
さらに親元から離れること自立する心が芽生えます。
一方、会社員向けの寮の場合も会社側にとってもメリット存在します。
業務上急ぎ会社に出向く必要があった場合、会社員が会社近辺に住んでいればありがたいのではないでしょうか。
会社によっては入寮の条件として、こうした緊急時の呼び出しの際に率先して会社に出向かわなければならない規定もあるようです。
一見入寮する側にとって面倒なことではありますが、こうしたデメリットを補うほど大きなメリットが寮には存在するのです。
ただし学生寮とは違い、会社員向けの寮については大手企業など一部の企業にのみ導入されている福利厚生となっております。
また、昨今ではコスト削減や不動産資産として利用されることが多くなり、その数を減らしつつあります。
このため寮を利用したくてもできないという場合も多々あるのが現状です。

寮の生活の実態

ここからは寮のメリット、デメリットを列挙し、寮生活にふさわしい人を解説します。
これは筆者の実体験をもとにしています。
そのためまずは筆者の寮生活がどのようなものだったかあらかじめ説明します。
※少々長いためとばしてもらってかまいません。
上記でも触れていますが、筆者社会人1年目の時に1年間寮で生活しました。
そのためここでは社会人用の寮が話の中心となります。
もっとも学生寮との大きな違いはないものと感じていますため、学生の方でも参考になるはずです。
筆者の寮は実感が遠方の人に限り、入寮できる条件でした。
また入寮してから4年後には退寮する、という条件もつけられています。
そのため入居中の社員は若手中心であり、先輩社員ともすぐに打ち解ける環境となっています。

建物は築60年の3階建てのオンボロアパートといったところ。
部屋は6畳の和室部屋を一人で利用できます。
学生寮の場合は一部屋に複数人が住むことも珍しくないようです。
さすがに社会人ともなれば一人で大丈夫なようです。
筆者が入寮する際、懸念していたのはこの点でした。
集団行動は苦手ではないものの、一人になれる空間が欲しかったのです。

台所、風呂、トイレ、洗面所、洗濯機は共通です。
これらを管理するため、”寮監”という社員が存在します。
”寮監”は会社においても立派な役職の一つです。
ただでさえ格安で寮に住めるうえ、その分の手当ても発生するのです。
このため、”寮監”という立場は非常においしい立場なのですが、当然なるための条件があります。
例えば「結婚していること」、「入社して〇年以上であること」など、会社におけるその人の評価、というより社会的に信頼できるかどうかがポイントのようです。

”寮監”には食事の用意する義務はありません。
そのため、ご飯は各自で作らなければなりません。
学生寮との大きな違いがあるとすれば、食事の提供の有無ではないでしょうか。
育ち盛りの学生にはバランスの良い食事が必要であるため、ある意味必須といえるでしょう。
一方、社会人の場合はその限りではないようです。
筆者の場合は簡易ガスコンロを部屋に持ち込み、パスタなどの麺類をよく作っていました。
共有の台所は古く、とにかく汚かったため使い気になりませんでしたね。
同じく風呂やトイレも綺麗とはいいがたく、最低限使えればいいというレベルです。
そのため生活する上での満足度はお世辞にも高いとは言えませんでした。
一方で休みになると同期や先輩と遊びに出かけることが多く、見知らぬ土地であってもさみしい思いをしなかった点は本当にありがたかったです。

こうした環境で1年間の生活を送りました。
なぜ4年間ではなかったかといいますと、寮が廃止となったからです。
筆者が入寮して1年の後、会社側より寮の廃止を通達されました。
寮生活に慣れてきただけに残念だったと今でも思っています。
一方でその生活に限界がきていた、というの事実だったため良いタイミングとも言えました。
同期や先輩との交流は楽しかったものの、劣悪ともいえる食事、風呂その他の環境についてはいよいよ無視できないところまで来ていました。
そのため、寮を立ち退く際、引っ越し代を全額負担するという会社側の申し出はある意味ありがたかったのも事実でした。
そのため退寮当日は後ろ髪を引かれることなくあっさりと出ていくことができたのでした。

寮のメリット

  1. 先輩、後輩と仲良くなれる
  2. 家賃が格安
  3. 通勤、通学が楽
  4. 緊急時の助けとなる
  5. 寂しいと感じることがない

1.先輩、後輩と仲良くなれる
寮は会社や学校に所属していれば入寮することができます。
そのため普段は出会うことのない、先輩や後輩とも接する機会になります。
また、上下関係の間柄だけではなく、所属部署や学科といった横の関係も同様です。
普段の社内、学校では決して出会うことがない人とも出会うことができる。
これこそ寮における大きなメリットの一つといえるでしょう。
特に会社の寮であれば寮の出身者というだけで元寮生の偉い方々と交流できる機会があります。
単純に仲間として仲良くなるだけでなく、ビジネスチャンスとしてもとらえることがきるのです。
筆者の場合も寮出身ということでいろいろと仕事面で助かることが多かったです。
特に自身とかかわりのない部署に相談に行く際には寮出身者がいるとその人を介してキーパーソンと接触することがよくあります。
もちろんプライベート面も寮で過ごしたことで充実したものとなりました。
筆者はすでにこの会社を退職していますが、一部のもと寮出身者とは今でも友人と呼べるほどの付き合いがあります。
初めて給与をもらった時や、ボーナスが出たときにはちょっと奮発してステーキを食べに行ったことを今でも覚えています。

2.家賃が格安
寮に住む最も大きないメリットの二つ目はこれでしょう。
とにかく家賃が安い。
下宿のように食事つきであれば多少の上乗せ料金がありますが、それでも安いです。
社員寮の場合は給与から天引きされるため支払いも楽です。
将来的に一人暮らしをする際の資金をためるためにも寮がある場合はまずは入寮することをおススメします。
筆者の寮の場合、東京23区内にもかかわらず月6000円の家賃でした。
近隣の平均家賃が7万前後であったことを考えると格安です。
月に6万以上が丸々手元に残るとしたらどうでしょう。
1年間貯金すればそれだけでまとまったお金になるでしょう。
お金を貯めるためために寮を利用するのは最も有効な手段と言えます。

3.通勤、通学が楽
通常寮は会社や学校の近隣に位置しています。
筆者の場合は電車で30分とやや遠い位置ではありました。
しかし東京都内の通勤時間を考えると近い距離と言えるでしょう。
会社によっては本社のすぐ隣や敷地内に位置していることもあるようです。
これによって通勤、通学時間の大幅な短縮が期待できます。
そのため朝起きるのが苦手な人にもおススメです。

4.緊急時の助けとなる
下宿の記事でも書きましたが、一人でいる時間が少ないため、自身の身に何かあった時には誰かが助けてくれます。
急な風邪など動けない時には積極的に助けを求めることができます。

5.寂しいと感じることがない
1.と重複するところがありますが、とにかくに寮内には必ず誰かがいる可能性が高いです。
そのため、ちょっと部屋にいって声をかければ話し相手に困りません。
クリスマスや誕生日といったイベントの際に予定がなくとも寂しくなりませんね。

寮のデメリット

  1. 建物が古い
  2. 1人でいられる時間が少ない
  3. 持ち込み制限がある
  4. 他人を部屋に招くことができない
  5. 会社、学校との境目がない
  6. 会社、学校をやめることになれば住むところを失う

1.建物が古い
寮は一度建つとなかなか建て替えることはありません。
マンションなどの集合住宅でも同じことがいえますが、寮は特にその傾向が顕著でしょう。
特に社員寮の場合は福利厚生という側面が大きいため、会社としてもお金をかけるのは二の次となってしまいます。
そのため使える限りはそのままということが多いようです。
そして何より立ち代わり人が出入りするため、建物内の汚れは通常のと比べひどくなります。
特に共有部分については住民が積極艇に清掃を意識していない場合はそのまま汚れてしまいます。
当然寮監や管理人といった監督者がいますが、チェックがいい加減な場合もあります。
また、しっかりと清掃を意識していた場合であってもやはり長い年月にはかないません。

さらに汚れだけでなく設備の古さもひどい場合があります。
例えばお風呂など自動で湯を入れることができず手動でお湯を張ります。
帰宅した段階ですぐに風呂には入れない、ということも珍しくありません。

全ての寮が古いわけではありませんが、往々にして建物が古いことはあります。
そのため、住みやすさ、という点については期待しないほうがよいでしょう。

2.1人でいられる時間が少ない
こちらも下宿の記事にて書きましたが、とにかく自分一人となる時間が少ないです。
部屋にこもれば問題ありませんが、ちょっとでも廊下やトレイに出れば誰かしらに遭遇します。
一人で考え事がしたい、会話したくないことも時にはあるでしょう。
こうした場合に人と出会うのは煩わしいです。
昨今ではこうした1人でいられる時間を大切にする人が増えました。
これを許容できるかどうかで寮生活の難易度が変わるといってよいでしょう。
他の人と生活の共にすることが苦でなければ、断然寮をおススメします。

3.持ち込み制限がある
寮は集団生活のため、あらゆるルールが存在します。
部屋への持ち込み制限のその一つです。
暖房器具といった使い方によっては危険物となる物が大半です。
筆者の寮ではなぜか冷蔵庫が禁止でした。
共用台所に冷蔵庫があるためそちらを使うのが常でした。
しかしわざわざ部屋から出て台所にいくのもおっくうです。
なぜ冷蔵庫が禁止だったかは今でも分かりません。
持ち込みルールは寮によりさまざまです。
自身が許容できるのであればそこまで気にすることもないでしょう。

4.他人を部屋に招くことができない
同じ会社員、学校の生徒であっても寮の住人以外は建物への立ち入りが禁止されている場合があります。
まして他人であればなおさらです。
事前に申請することで許可は出る場合もあるようです。
それにしても面倒であることには変わりありません。

5.プライベートと会社、学校の境目がない
帰宅した後であっても会社、学校のメンツと顔を合わせることもあるでしょう。
またどうしても同じ組織に属しているため自然と仕事や勉強の話が中心となります。
結果、プライベートとの境目があいまいとなります。
筆者の場合、休みの日に仕事しろ、などとブラック発言する先輩こそいませんでした。
しかし同期との会話ではどうしても自身の仕事のエピソードが中心となりがちです。
それによって悩みが解決する場合もありますが、なんだか休んだ気にならないこともあります。

6.会社、学校をやめることになれば住むところを失う
死活問題となるのが会社、学校を止めれば寮を出ていかなければならないことです。
当然ですが寮はこれらの組織に所属するからこそ住むことを許されています。
辞める際には次の住む場所をあらかじめ決めなければなりません。
無職となると賃貸契約が出来ない場合もあるため人によっては死活問題です。
会社、学校がダイレクトに生活と直結するため、会社や学校に対しての依存度が強いといえるでしょう。

寮生活をおススメしたい人

ここまでのメリット、デメリットをみて、寮生活に向いている人、おススメの人は以下の通りと考えます。

  • 独りでいるより大勢の人といる時間を楽しめる人
  • 必要最低限の生活環境を許容できる人
  • 節約したい人
  • 会社、学校での人間関係を深めたい人

やはりなんといっても他人と生活を共にできるかが一つのキーです。
次に会社、学校との境目を気にせず生活できるかどうかです。
これらを許容できることによってお金を貯めることができる。
これが寮という存在ではないでしょうか。

とはいえ、入寮できるのにも制限が設けられている場合があります。
入寮できる状態であり、ちょっとでも興味があればまずは入寮することをおススメします。
退寮したところで大きなダメージもありません。
この環境に慣れることができれば、楽しくかつお金を貯めることができます。
耐えきれずに退寮した場合であってもその分賃料を節約できるため、損することにはつながらないでしょう。

悩むよりまずは動き、そして慣れろ、というのがベストです。

まとめ

いかがだったでしょうか。
少しでも寮生活に興味を持ててもらえれば何よりです。
今回あげたメリット、デメリットはあくまでも筆者が感じた一例にすぎません。
人の数ほどその良いところ、悪いところはあるでしょう。
そのうえで筆者の結論は「寮に一度は入るべき」です。
寮生活などそうそうできるものではありません。
機会があるのなら一度は経験すべきでしょう。
それで楽しめたなら儲けものです。
人によっては得難い経験、思い出となることでしょう。

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