うまい棒を製造するリスカ株式会社の社長が労働基準法違反で書類送検されました。
2022年4月からは12円に値上げしたことはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
※うまい棒値上げの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
値上げに伴い、駄菓子屋からうまい棒が消えるというニュースについても当ブログで紹介しました。
値上げ発表時、42年間値上げをしなかった製造メーカーの理念や企業努力について誰もが称賛し、値上げを受けいれました。
そんな心温まる美談で終わるはずでしたが、ここにきて事態は急変しました。
会社社長が書類送検となった今回の事件、果たしてどのような内容だったのでしょうか。
今回の記事を読むにあたり注意点です。
当ブログに過去取り上げた販売元「やおきん」と今回の書類送検された会社「リスカ」は別会社となります。
うまい棒はリスカで製造し、それをやおきんが販売するという業務形態となっております。
1ヶ月の時間外労働が120時間以上
今回社長が書類送検されたのは違法な違法な時間外労働を行わせた疑いです。
36協定により時間外労働は原則として1ヶ月45時間、1年360時間以内と決めれています。
しかしリスカにおいては月に80時間以上、最長では120時間以上の時間外労働が発生していました。
複数人の従業員にてこれが認められ、労働基準監督署の目に止まることとなったのです。
これにより社長が送検されるじたいとなりました。
実際にこの長時間労働を強いていたのが現場の判断なのか、経営層の判断なのか詳細などは分かっていません。
しかし度を越えた長時間労働をみるかぎり、経営層が全く知らなかった、という可能性は低いでしょう。
事件の全貌解明が待たれます。
大手お菓子メーカーの不祥事、他のお菓子にも影響か?
ではこのリスカという会社果たしてどのようなお菓子メーカーなのでしょうか。
実はこの会社はうまい棒以外にも誰もが知るお菓子を多数製造するすごい会社なのです。
「コーンポタージュ」、「しっとりチョコ」、「スーパーBIGチョコ」等売れっ子商品が多数存在します。
主にスナック菓子とチョコ菓子がメインのようです。
その他セブンイレブンの「セブンプレミアム」の製造を携わるなど、業界でも一目置かれるメーカーとなります。
そのため今回の不祥事を受け、商品製造への影響が懸念されます。
リスカは現会長が1971年に立ち上げ今日に至ります。
今回書類送検された社長はこの現会長と親子関係のようです。
社長が書類送検されたため、しばらくはこの現会長が経営のかじ取りを行う可能性が高そうです。
そのため、顧客への影響は少ない可能性がありますが、今後の捜査の結果によってはこの会長まで巻き込んだ騒動に発展する可能性もあります。
そうなった場合、創業者一族不在のなか、会社のありかたをとわれることになるのではないでしょうか。
まとめ
誰もが10円で買えるお菓子、それがうまい棒です。
その裏には企業努力の一言だけでは片付けられない、従業員の過酷な労働環境があったことが分かりました。
多くの子供に愛されるお菓子なだけにこうした企業の真実が白日の下にさらされるのは残念なことです。
一刻も今回の事件の真相及び、労働体制の是正を行い、また胸を張ってうまい棒を作り続けてくれることを望むばかりです。
- 月120時間以上の時間外労働が発生
- 製造メーカーは多数のヒット商品を製造
- 今後の商品供給への影響については不明