YouTubeのショート動画もついに収益化となりました。
2022年9月21日、YouTubeはショート動画の広告収益化を発表しました。
これまで広告がつかなかったショート動画。
TikTokの台頭、視聴者の短時間視聴の増加など、現在では短い動画が好まれる傾向にあります。
こうしたことを背景にショート動画の需要は増えている一方でクリエイターへの収益化がなされていないのが現状です。
そんなショート動画にもついに広告がつき、収益化となることが決定しました。
2023年初頭からの開始を予定しています。
そこで気になるのは収益化の条件。
果たしてどのようなものなのでしょうか。
初心者でも収益化が実現できる対策案についても考えてみました。
これから収益化を考えているクリエイターは是非参考にしてみてください。
ショート動画のニーズ
ショート動画とはその名のとおり、短時間の動画をさします。
具体的には最大60秒間の動画です。
※今回の収益化対象は15秒間の動画が対象
通常のYouTube動画と異なり、スマートフォンでの視聴を前提とした縦型サイズの動画となります。
スマートフォンでの動画視聴。
そしてちょっとした時間の合間に視聴できることからそのニーズは年々増加しています。
1日におけるTiktokの視聴時間がYouTubeよりも増えた、という統計もあるとおり短い動画の需要は確実に伸びているといえるでしょう。
2022年の調査において1日における動画視聴時間を調査した結果、Tiktokは82分、YouTubeは75分とのこと。
このままでは動画視聴のプラットフォームがTiktokに移行するのも時間の問題かもしれません。
そうした懸念もあってか今回YouTubeではショート動画の収益化に踏み切った可能性が考えられます。
動画視聴回数ごとに収益が発生
今回ショート動画が収益化されますが、実は現在でも一応の収益化はされています。
それが「YouTubeショートファンド」というものです。
こちらは今回発表されたショート動画の収益化及び、現在のYouTube動画のような広告収入ではありません。
収益が発生するのがYouTubeの発展に貢献した場合、動画クリエイターに報奨金が与えらえる、というものです。
そのためどのような動画が対象となるかわからない。
何より定期的に収入を見込める可能性が低いことから、狙って得ること現実的ではないでしょう。
一方2023年から開始の収益化については動画の合間に広告動画挿入されるという体系となっています。
現行のYouTube動画と異なる点は実際に広告が再生されなくても投稿した動画が再生されれば収益が発生することです。
現在のYouTube動画においては仮に自身の動画再生された場合であっても広告動画が表示されなければ収益は発生しません。
よってショート動画においては単純に自身の動画再生回数=収益と考えられます。
この意味では通常のYouTube動画と比べ収益が発生しやすいと言えるでしょう。
ハードルの高い収益化条件
では気になる収益化条件についてみていきましょう。
現在判明している条件は以下の通りです。
- チャンネル登録者1,000人以上
- 直近90日間のショート動画視聴回数1,000万回以上
たってこれだけです。
既にYouTube動画において収益化条件を達成している場合には上記の条件に関係なく収益化対象となります。
そのため、既に収益化を果たしている既存のYouTuber、クリエイターは特に意識することなく収益化できるのが現状です。
一方で現在ショート動画のみを投稿しているYouTuber、クリエイターそしてこれからショート動画で稼ごうと思う人にとっては厳し条件となります。
チャンネル登録者数については期間の条件がないため、時間をかければ達成することは不可能ではありません。
しかし視聴者回数1,000万を3ヶ月以内に達成するのはかなりの困難を極めることでしょう。
例えば毎日動画を投稿した場合、1日の動画視聴回数が平均12万以上でなければなりません。
たまたま動画がバズり、その時は100万回再生された場合であってもそれを10回以上達成しなければなりません。
そのため”たまたま”やラッキーではなく実力をもって達成しなければならないでしょう。
Tiktokとの並行が利用が効率的?
YouTubeでの収益化が難しい場合、TikTokを利用してはどうでしょうか。
TikTokでは現在、YouTubがこれから採用する方法とは異なる収益化がされています。
TikTokで収益を得る場合には下記のパターンが考えられます。
- 投げ銭
- 企業案件
- 投稿者自身の宣伝
これらは現在のYouTube動画においては実現化されている収益体系です。
しかし今回のショート動画においては広告収入だけのため、これらは適用されません。
そのためTikTokとショート動画。
これらを同時に利用し、効率的に収益を上げることが良いのではないでしょうか。
例えば投げ銭が多く見込まれる場合にはTikTok。
再生回数に自身がある場合にはショート動画に投稿する、といった具合です。
なお同一動画を両方に投稿すること自体は可能です。
しかしショート動画の今後の条件によっては禁止される可能性もゼロではありません。
また同時に投稿することで互いに視聴者数を食い合うという懸念もあることからどちらか一方に投稿するほうが望ましいかもしれません。
なお「投稿者自身の宣伝」というのは投稿者が何らかの商売を行っており、自身の商品を動画内で宣伝することをさします。
こうすることで広告費をかけることなく、自身の動画で賄えるという利点があります。
結果それが商品購入への誘導となり、商品購入による収益を見込めることになります。
今らはじめるほうがお得
初心者にとっていかに収益化が難しいとご理解いただけたのではないでしょうか。
そこで筆者が提案する現実的な収益化案について提案したいと思います。
ずばり今のうちから収益化させる、ことです。
つまりは現在のYouTube動画の収益条件をクリアすることで自動的にショート動画開始直後より収益化をさせてしまう、というのです。
YouTube動画の収益化条件は以下の通りです。
- チャンネル登録者1,000人以上
- 直近12ヶ月の動画総再生時間4,000時間
チャンネル登録者数についてはショート動画の条件と同じです。
大きく異なるのは視聴回数ではなく再生時間であること。
視聴回数であればどのような動画であろうと1度の視聴では視聴カウントは1となります。
それに比べ再生時間についてはある程度融通を効かせることが可能となります。
例えば極端な話、1時間の動画を4,000人が視聴すればそれだけで条件クリアとなります。
動画の短時間化が進んでいるとはいえ、長時間の動画全くなくなったわけではありません。
逆に長い動画時間を好まれるコンテンツも存在します。
このように再生時間は動画の時間×視聴回数で求められます。
そのため動画時間を短くして視聴回数を狙うことが出来る場合と視聴回数を少なくして動画時間を長くするなど、さまざまな戦略を練ることができます。
何より12ヶ月という長い期間が設けられているため、達成できる可能性はより高まります。
この他、ショート動画と異なり、動画時間に制限がないため、動画の尺が自由となり、動画作成がしやすいといったメリットもあります。
このようにショート動画から始めるより現在のYouTube動画でまずは始めたほうが収益化が近づくこと場合もあるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ショート動画の収益化は既存のクリエイターにとっては朗報だったでしょう。
一方でこれから始めようと思う人によっては高いハードルであることが判明しました。
いざ収益化が開始となった際にはこの他にもさまざまな課題が発生することでしょう。
それはともかくとして、もしショート動画で収益を考えている場合は今すぐ行動しても決して損ではありません。
まずは1本、動画を投稿することから始めてみてはいかがでしょうか。
- ショート動画のニーズは年々高まっている
- 広告収入により収益化が実現される
- 新規参入者にとっては収益化条件が厳しい
- 収益化条件は既存のYouTube動画の方がハードルが低い可能性がある